分析方法

アークランドサービス(3085)

とんかつ専門店の「かつや」を展開するアークランドサービス(3085)について、企業分析しました(アークランドサービスの公式ホームページ)。それでは、さっそく順番に見ていきますね。
(ページ最終更新日:2015年9月16日)

注)分析方法や予測、結果などは管理人の個人的な見解によるものです。銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。

■株価推移 (最近3年間) 株式分割済み(3分割)

株価推移 (最近3年間) 株式分割済み(3分割)

→最新チャートはこちらから。

■会社発表の速報(ハイライト) 12月27日更新
<2012年>
・12月3日発表 平成24年12月期 11月度月次売上高に関するお知らせ(PDF)
(毎月、月の頭に前の月の“売上高”、“客数”、“客単価”が発表されます。100%を超えると増えていることになります。『売上高=客数×客単価』で計算します)

平成24年12月期 11月度月次売上高に関するお知らせ

◎チェックポイント
全店の客単価が100.3%とキープしつつ、客数が114.9%と堅調ですので、全店の売上高は115.2%と順調です。通期で見ても好調なのがうかがえます。直営店の店舗数が92店舗(+8)となりました。

・10月29日発表 平成24年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(PDF)
(決算短信は3か月に1回発表されるもので、売上や利益など会社の状態がよくわかります)

◎チェックポイント
「9か月分(1~9月)の結果」と「本決算の会社予想」(単位は100万円)

3Q実績(9か月分) 本決算予想(12か月分会社予想)
売上高 9378 売上高 12300
営業利益 1467 営業利益 1770
経常利益 1511 経常利益 1800
純利益 847 純利益 1000

…平成24年1月1日~9月30日(3Q)で、とんでもなくよい数字が出ました。上の表を見ての通り、3Q実績(9か月分)で会社の本決算予想の82.9%(営業利益ベース)も進捗を達成しています。これまでの業績傾向から、冬に売り上げや利益が大きく落ち込むようなことは考えにくいので、今後上方修正されることも十分に考えられます。

<かつや出店状況をチェック> 12月17日更新(11月分)

かつやの出店状況をチェック

日経MJ6月6日号によりますと、2012年からは年間30店舗の出店を目指すそうです(FCが多い?)。確かに、このところは出店速度にも気合が感じられますね。

<2011年の出来事>

【東日本大地震の影響 と 注目したポイント】

・地震による直接的な影響や地震後の会社の動きは、会社発表の通りです。

→ 5月2日  平成23年12月期 4月度月次売上高に関するお知らせ(PDF)
→ 4月4日  平成23年12月期 3月度月次売上高に関するお知らせ(PDF)
→ 3月30日 4月4日にチェントベルト仙台泉店も営業再開。これによりすべての店舗で営業再開。
→ 3月21日 東北地方太平洋沖地震による店舗状況〔3店舗に影響あり〕
→ 3月14日 東北地方太平洋沖地震の影響について

・注目ポイント

3月、4月、5月の直営店売り上げに注目です。2月の月次売上高(会社発表PDF)までは極めて好調な推移でした。3月11日に大地震が起きたので、3月の月次売上高に与える地震の影響は、3月11日~31日ですから、実質、1ヶ月の3分の2ですね(4月初旬に会社発表があります)。会社が出す公式な情報には、必ず目を通しておきたいです。

※追記(4月4日):4月4日に3月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。前年同月比で比較すると、既存店101%、全店で118%でした。地震の影響で東日本の外食産業が落ち込んでいることを加味すると、これは驚異的な数字です。

※さらに追記(5月6日):5月2日に4月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。4月も地震の影響は軽微で、順調に推移しています。(3月の売上高速報値も地味に上方修正されてました)

※さらに追記(8月16日):8月2日に7月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。懸念された昨年のテレビ放送による特需の反動も5月、6月は影響がありましたが、7月からは平常時の売上高まで回復しつつあります(下の売上高の表を参照)。既存店の売上高が103.1%まで回復したことが大きいですね。

(会社発表 2011年9月の月次売上高速報〔直営店〕)

2011年9月の月次売上高速報〔直営店〕

【なぜアークランドサービスに注目したのか?】 2011年6月更新

アークランドサービス(3085)は外食産業という激戦区で勝負する会社ですが、低価格帯カツ丼を供給していて、今後牛丼の吉野家のようなビジネス展開が期待できるところが魅力です。一度作ったビジネスモデルを活用して、よい立地で店舗を出していければ、それなりの業績が付いてくると思います。それに、安く食べれる牛丼といえば、吉野家、松屋、すき家などの名前が出てきますが、安く食べれる『カツ丼』といった場合はどこが出てきますか?私は名前が出てきませんでした(笑)。おいしくて単価の高いとんかつ屋さんは知っていますが、低価格路線のとんかつ屋は意外と穴場かもしれませんね。しかも、不況で財布のヒモがかたくなっているので、低価格の外食は強みになると思います。

株価と業績の関係を見ても、PER6.56倍(2011年12月決算の予測値)という割安に放置されているのは魅力です。割安なのに、業績は至って順調です!外食産業は、毎月発表される売上や客数、客単価が発表されるため、決算予測が読みやすく、会社が進んでいるシナリオがわかりやすいという利点もあります。「とんかつを売って利益を出す」という、単純なビジネスモデルなので、事業内容も理解しやすい部類に入ると思います。

【会社の事業内容】

メインは、とんかつの「かつや」で年間37店舗を出店しています(2012年参考)。低価格路線。新規事業として「天丼や」などを模索中です。

【貸借対照表(簡易)】(参考:貸借対照表とは?

貸借対照表とは?

自己資本の割合にあたる株主資本比率が68.5%(=3920〔資本〕÷5719〔総資本〕×100)と高く、有利子負債はほぼゼロです。財務の健全性は非常に良好です◎。

【現在・過去業績分析】(参考:損益計算書とは?)  2012年12月27日更新

下の表は、4年間の四半期決算(3ヶ月ずつの決算)です。※↓ピンク色が最新情報です!

4年間の四半期決算(3ヶ月ずつの決算)

<過去~現在~未来まで10年分>
用語解説:ROE(株主資本利益率)、EPS(1株利益)、BPS(1株純資産)

過去~現在~未来まで10年分

2012年も引き続き、売上・各利益ともに順調に推移しています。通期実績の営業利益率が15.9%(2012年3Q時点)まで上がったことも評価できます。(予)は「会社四季報」予想です。

【キャッシュフロー分析(簡易版)】(参考:キャッシュフロー計算書とは?

キャッシュフロー分析(簡易版)

アークランドサービスのキャッシュフロー(CF)は、優良企業型です。事業で得られた営業キャッシュフロー(営業CF)内で、投資(投資CF)を行っていて、かつ配当金も出せている状態です(2012年12月26日現在 配当金20円、配当利回り1.3%、配当性向13%)。安定していますね。私の一番好きなタイプのCFです♪
※2011年の場合 1132-584=548(フリーキャッシュフロー〔FCF〕)、 548-97=451、 約5.5億円のCFの余裕があります。

【企業価値評価(株価と理論株価の関係)】(提供:GMOクリック証券) 2015年9月16日更新

企業価値評価

※↑具体的な図の見方やツールの使い方などは、こちらのページをご参考ください。

(図の見方)
株価理論株価” となっていれば割安です。この場合、株価 4810円に対して、理論株価 3256円なので、49%割高ということになります。
(ツールの使い方〔手順〕)
口座開設(GMOクリック証券) → ログイン → 『株式』 → 銘柄を選ぶ → 『財務分析』

【今後のシナリオ(将来予測)】2012年更新

■定性的な分析(数字以外で見る分析)

「かつや」の出店が順調に続き、売上や利益がおのずとに上がってくれば、東証への上場先の鞍替え(今はジャスダック上場)も検討されるかもしれません。その時には、吉野家のように東証一部に上場し、アナリストなどの大口の機関投資家から注目されるようになる可能性もあります。割安度の修正が起これば、さらなる高値もあるかもしれません♪  しかしながら、現在のような時価総額131億円程度では、まだ見向きもされないことでしょう…。海外進出も始まっていますし、これからの成長に期待ですね!

■定量的な分析(数字で見る分析)

達成時期は非公表ですが、同社は売上300億円を目指すと示しています。2012年の売上が128億なので、単純に2~3倍くらいまでは拡大余地があるかも…と考えられます。これからも、年間10~15店舗のペースで着実に成長していくと予想しています(追記あり)。

・追記(日経MJ 2012年 6月6日号より)
<かつや郊外、地方軸 出店5割増>
アークランドサービスは『かつや』を今期から当面、年間出店数を前期より5割多い30店に増やす。約180店を構える都市部は出店余地が小さくなっており、新たな立地で需要を開拓する。(←2012年から出店速度が上がりそうですね)

2013年12月期の予想PERを軸に考えると、株価は次のようになります。PER15倍で2550円にもなるんですね~♪(2013年2月7日現在、PER10倍、株価1700円)

PER別の株価

【今後考えられるリスク】

東日本大震災のようなリスクは想定していませんでした(業績における影響は限定的でした)。 以前は、豚インフルエンザ(新型インフル)の影響がありましたが、一時的に株価にはマイナスに動いたものの、豚肉自体に問題がなかったので、株価も戻りました。理由はかんたんで、業績に与える影響が軽微だったからです。それよりも、同社にとっての最大のリスクは、狂牛病(BSE)のようなことで豚肉を正常に輸入ができなくなったときではないでしょうか?(アメリカやカナダから輸入、値段の高騰や品薄) あとは、吉野家や松屋などの大手が新規参入をしてくるようだと、この先雲行きが怪しくなるかもしれません。

【まとめ】

同社の成長は、だいたい年10%くらいで推移しています。それに割安度の修正が加われば、平均して年率20%くらいの年利回りを出していくのは、それほど難しいことではないと思います。そのためには、これからは投資家の認知度、人気が必要となってくると思います。広く投資家に知ってもらうことが大切ですね!!

【アークランドサービスを分析するときに参考にした、無料のサービス】

※いずれのサービスも、各証券会社に口座開設していれば、どなたでも使えます♪

【アークランドサービスを分析するときに参考になるサイト】

注)ここで紹介している分析方法や結果等は管理人の個人的な視点のもので、銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。