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米国株(アメリカ株)の今後(2024年3月)の見通しと2月の振り返り

最終更新日:2024年4月10日

米国株市場の2024年2月の振り返りと、2024年3月の見通し、注目イベント、投資戦略についてご紹介します。

本記事のポイントは、次の3つです。

ポイント

  • 2月末にナスダック総合とS&P500が史上最高値を更新
  • 3月は堅調な米国経済や企業業績を背景に底堅い展開を予想
  • AI関連のコミュニケーション・サービスや情報技術が相場をけん引へ

詳しく解説しますので、3月の米国株市場と3月の見通しをチェックしたい方は、ぜひ参考にしてください。

2024年2月の振り返り

2024年2月の米国株式市場は、米国の優良企業30銘柄で構成される「ダウ工業株30種平均」と多くの機関投資家※1が参考にする「S&P500」、ハイテク比率が高い「ナスダック総合株価指数」の主要3指数が揃って値上がりしました。

※1 機関投資家とは、顧客から拠出された資金を運用・管理する法人投資家の総称です。例えば、「投資信託会社」や「信託銀行」、「生命保険会社」、「損害保険会社」などが挙げられます。みなさんの年金積立金の管理・運用をおこなっている「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」も機関投資家です。

米経済の「ソフトランディング(軟着陸)」期待や、企業業績の改善が投資家に好感されています。21日に市場予想を上回る決算を発表したエヌビディアを筆頭に、人工知能(AI)分野で収益拡大期待が高まっているハイテク株に加え、堅調な米経済を背景に景気敏感株にも投資マネーが向かいました。

月間ベースでは、ダウ平均が前月比2.2%高、S&P500は同5.2%高、ナスダック総合は同6.1%高となります。S&P500とナスダック総合は29日、それぞれ約1週間ぶり、2021年11月以来となる過去最高値を更新しました。

ナスダック総合は約2年3か月ぶりの史上最高値を更新ナスダック総合は約2年3か月ぶりの史上最高値を更新

出典:TradingView

S&P500セクター別の騰落率を見ると、11セクターすべてプラスのパフォーマンスです。中でも、「資本財(前月比6.4%高)」、「一般消費財(同6.2%高)」、「素材(同5.7%高)」といった景気敏感セクターの値上がりが目立ちました。

2月に発表された「雇用統計」や「米消費者物価指数(CPI)」などが市場予想を上回ったことにより、利下げ開始時期の後ずれ観測が広がっています。これを受け、米10年国債利回りは、1月以降、上昇基調に転じている状況です。

米10年国債利回り米10年国債利回り

出典:セントルイス連銀

CPIと比べてより広範囲の物価動向を示すため、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策運営で最も重要視している「個人消費支出(PCE)物価指数」も市場予想と一致しました。

早期の利下げ期待はしぼむものの、米国経済や企業業績の拡大が続くとの見方から、株式市場は大きく崩れず、史上最高値を更新する展開が続いています。

なお、FRBは利下げを急いでおらず、米金利先物の値動きから金融政策を予想する「CME FedWatchツール」によると、市場では利下げ時期として6月の開始を最有力視しています(日本時間3月2日時点)。

FedWatch(2024年6月)FedWatch(2024年6月)

出典:CME Group

2024年3月の見通し

3月の米国株式市場は、ソフトランディング期待や企業業績の改善を背景に、引き続き底堅い値動きになることが予想されます。特に、AI関連のコミュニケーション・サービスや情報技術セクターが相場をけん引する展開が続くでしょう。

企業業績面では、2024年2月29日時点でS&P500採用銘柄の97%が決算を終え、1株あたり利益(EPS※2)は73%、売上高は64%の企業がポジティブサプライズとなりました。第4四半期のEPSは前年同期比+4.0%と、2四半期連続の増益が見込まれており、企業業績が回復傾向にあることがわかります。

※2 EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、企業の「収益力」と「成長力」を評価する際に使われる指標の1つで、1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。基本的に数値が高いほど企業の収益力は高いと判断することができます。

2024年通期のS&P500業種別EPS増減率を見ると、「情報技術」や「コミュニケーション・サービス」などが業績を大きく伸ばす見通しであり、引き続きこれらのセクターが相場をけん引すると予想されます。一方、11大業種別株価指数の中で「エネルギー」や「素材」は減益が見込まれています。

S&P500業種別EPS増減率(対前年比、カレンダーイヤー)S&P500業種別EPS増減率(対前年比、カレンダーイヤー)

出典:ファクトセット

注目イベント、投資戦略

2024年は世界的な「選挙イヤー」であり、中でも11月に行われる「米国大統領選挙」が最も注目されているでしょう。

共和党では、日本時間3月2日時点でトランプ前大統領が初戦から全勝をあげており、「もしトラ(もしトランプ氏が再選されたら)」が実現する可能性が高まっている状況です。3月5日には予備選挙や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」であり、共和党候補選びの序盤の山場を迎えます。

株式市場に目を向けると、1950年以降の選挙年の3月のS&P500のパフォーマンスは、平均して0.4%高であり、底堅い値動きを期待できるでしょう(出所:ストックトレーダーズ・アルマナック)。

経済指標面では、2月雇用統計(3月8日発表)、2月CPI(12日)、2月小売売上高(14日)、2月PCEデフレーターなどが予定されています。FRBによる利下げのタイミングを見極める材料として、FRBのパウエル議長の上下両議会(6~7日)での半年に1度の証言にも注目です。

また、3月FOMC(19~20日、20日にFRBの経済見通しも公表)では、2022年6月から続けている「量的引き締め(QT※3)」に関し、月950億ドルを上限とする圧縮ペースを減速させるかが焦点になるでしょう。

※ 3QTとは、新型コロナウイルス禍後に大量購入した米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有額を減らす取り組みを指します。

なお、2024年に入って米国株式が堅調に推移する中、ウォール街のストラテジストによるS&P500の年末目標水準の引き上げが相次いでいる状況です。最高水準はUBSやヤルデニ・リサーチの5,400ポイントと、3月1日終値から5.1%の値上がりが見込まれています。

まとめ

2024年3月の米国株式市場は、2月の主要指数の史上最高値更新を背景に、AIや情報技術セクターのけん引により引き続き堅調な展開が予想されます。

エヌビディアをはじめとするハイテク株の好決算や、堅調な米経済の下支えが見られ、S&P500業種別EPS増減率では情報技術やコミュニケーション・サービスの業績に注目したいですね。

また、2024年は選挙イヤーであり、政治イベントも市場に影響を与える可能性がありますが、経済指標やFRBの動向も引き続き重要なファクターとなります。

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