1. ホーム
  2. 株式投資関連のコラム
  3. 株式用語
  4. 東証グロース市場250指数先物(旧東証マザーズ指数先物)とは?構成銘柄一覧や買い方、手数料を紹介

東証グロース市場250指数先物(旧東証マザーズ指数先物)とは?構成銘柄一覧や買い方、手数料を紹介

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2026年9月15日

東証グロース市場250指数先物とは、東証グロース市場を代表する「東証グロース市場250指数」の値動きを取引する先物です。少し名前が長くてむずかしそうに見えますが、ざっくり言えば、「これからグロース株全体が上がるか、下がるか」を予想して取引する商品と考えるとわかりやすいでしょう。

もともとは「東証マザーズ指数先物」という名前で取引されていました。2022年4月の東京証券取引所の市場再編でマザーズ市場そのものはなくなりましたが、東証マザーズ指数はしばらく残され、その後、構成銘柄を少しずつ入れ替えていきました。そして2023年11月6日に「東証グロース市場250指数」へ名称が変わり、先物も現在の「東証グロース市場250指数先物」へ変更されています。

「先物って、プロが短期売買するための商品じゃないの?」と思っている方もいるかもしれません。もちろん値動きを予想して利益を狙うこともできますが、実は保有しているグロース株が下がったときの損失を抑えるリスクヘッジ※1にも使えます。上昇を予想して「買い」から入るだけでなく、「これからグロース株が下がりそうだな」と思えば売りから取引をはじめられるのも特徴です。この記事では、東証グロース市場250指数先物の仕組みや使い方を、株初心者の方にもわかるように紹介します。

※1 リスクヘッジとは、将来起こるかもしれない損失にあらかじめ備えておくことです。株式投資には、株価の値下がりリスクや流動性リスクなどがあります。詳しくは、リスクとは?をご覧ください。

東証グロース市場250指数先物(旧東証マザーズ指数先物)とは?

東証グロース市場250指数先物は、東証グロース市場を代表する原則250銘柄で構成される「東証グロース市場250指数」を取引する先物です。

例えば、「個別のグロース株はどれが上がるかわからないけど、グロース市場全体はこれから上がりそう」と考えている人もいますよね。そんなときに、特定の会社ではなくグロース市場を代表する250銘柄の値動きをまとめて取引できるのが、東証グロース市場250指数先物です。

東証グロース市場250指数の構成銘柄は、東証グロース市場指数の構成銘柄から、上場時価総額などを基準に選ばれます。また、指数は浮動株調整後の時価総額加重型で計算されているため、基本的には時価総額が大きく、市場で流通している株式数が多い会社ほど指数への影響も大きくなります。

もちろん、ずっと同じ250銘柄が入っているわけではありません。構成銘柄は原則として年1回見直され、毎年10月の最終営業日に新しい構成銘柄へ入れ替わります。グロース市場で存在感を高めた会社が入ってくる一方、条件を満たさなくなった会社は外れていく仕組みです。

株価指数先物の種類

「株価指数先物」と聞くと日経225先物を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、国内にはほかにもTOPIX先物や東証グロース市場250指数先物があります。

それぞれ「どの株式市場の値動きを取引したいのか」が違います。ざっくり比較すると、次のとおりです。

代表的な株価指数先物と特徴
東証グロース市場
250指数先物
日経225先物 TOPIX先物
取引対象 東証グロース市場
250指数
日経平均株価 TOPIX
(東証株価指数)
指数の特徴 グロース市場を代表する
原則250銘柄
日本を代表する
225銘柄
日本株市場を
広範にカバー
算出方法 時価総額加重型 株価平均型 時価総額加重型
値動きの傾向 比較的大きい 値がさ株の影響を
受けやすい
日本株市場全体の
動きを反映しやすい

この中でも東証グロース市場250指数は、成長途中の企業や「将来、大きく成長するのでは?」と期待されている企業が多く含まれています。そのぶん、大型株が多い日経平均株価やTOPIXと比べると、株価が大きく上がったり下がったりしやすいのが特徴です。

ここで、「値動きが大きいなら、うまく当てればかなり儲かるのでは?」と思った方もいるかもしれません。確かにその可能性はありますが、先物ではレバレッジが効くので、反対に動いたときの損失も大きくなります。

東証グロース市場250指数先物の取引単位は、指数の値×1,000円です。例えば指数が700ポイントなら、1枚の取引金額は70万円です。JPXが示している取引例では、買い建てに必要な証拠金を55,000円とした場合、レバレッジは約12倍になります。

※2 証拠金とは、先物取引をするために担保として証券会社へ預けるお金です。実際に必要な証拠金は、相場の変動状況や証券会社のルールなどによって変わります。上記の金額とレバレッジは計算例であり、実際の取引条件を示すものではありません。

つまり、数万円の証拠金で、その何倍もの金額を動かせるわけです。予想どおりに動けば資金効率はかなり良いのですが、当然ながら利益だけが何倍にもなる都合の良い仕組みではありません。予想と反対に動けば損失も大きくなり、場合によっては預けた証拠金を上回る損失が発生します。

特に東証グロース市場250指数は、もともと値動きが大きくなりやすい指数です。「少ない資金で大きく取引できるから」という理由だけで手を出すのではなく、先物の仕組みとリスクを理解してから使いたいですね。

ポイント

先物取引とは、あらかじめ決められた期日までに、特定の商品や指数を決められた条件で取引する契約です。東証グロース市場250指数先物の場合、250社の株を実際に受け取るわけではありません。反対売買や最終決済をおこない、売買によって生まれた差額を現金で精算します。

先物のおもしろいところは、少ない証拠金で大きな金額を取引できることに加えて、「これから下がりそう」と思ったら売りからはじめられることです。そのため、利益を狙うだけでなく、持っているグロース株が下落したときの損失を抑えるためにも使えます。

ただし、レバレッジがある以上、予想を外したときの損失も大きくなります。また、先物には取引期限があるので、現物株のように「上がるまで何年でも持っておこう」ということもできません。先物を使うなら、余裕を持った証拠金と損失管理は必須と考えておきましょう。

東証グロース市場250指数の構成銘柄一覧

東証グロース市場250指数の構成銘柄のうち、構成比率の高い上位10銘柄をまとめました。

コード 銘柄名 業種 構成比率
581A GO 情報・通信業 4.69%
141A トライアルホールディングス 小売業 3.92%
2160 ジーエヌアイグループ 医薬品 3.68%
4588 オンコリスバイオファーマ 医薬品 3.27%
4478 フリー 情報・通信業 3.11%
485A パワーエックス 電気機器 3.09%
7806 MTG その他製品 2.94%
215A タイミー サービス業 2.84%
186A アストロスケールホールディングス サービス業 2.31%
6613 QDレーザ 電気機器 2.21%

(2026年9月現在)

※構成比率は、東証グロース市場250指数への連動を目指す東証グロース250ETF(2516)の組入比率を参考にしています。構成比率は株価の変動や構成銘柄の入れ替えなどによって変わります。

構成比率上位には、タクシー配車アプリ「GO」を運営するGO(581A)や、小売店「TRIAL」を展開するトライアルホールディングス(141A)、会計ソフトを提供するフリー(4478)などが入っています。

そのほか、創薬・バイオ分野のジーエヌアイグループやオンコリスバイオファーマ、蓄電池を手がけるパワーエックス、宇宙ごみの除去サービスを開発するアストロスケールホールディングスなど、将来の成長が期待される企業が多く含まれています。

このように、東証グロース市場250指数には、新しい市場を開拓している成長企業や将来への期待が株価に反映されやすい企業が多く組み入れられています。そのため、大型株中心の株価指数と比べて値動きが大きくなりやすい点が特徴です。

東証グロース市場250指数先物をリスクヘッジ手段として使う方法

このコラムの冒頭で、東証グロース市場250指数先物は、新興企業へ投資するときのリスクヘッジとして使えるとお伝えしました。その方法として、東証グロース市場250指数先物を空売り※3する方法があります。

※3 空売りとは、証券会社から株を借りて、借りた株を市場で売ることです。株価が下がったときに買い戻し、株を証券会社に返す仕組みで、高く売って安く買い直すことで、その差額が自分の利益となります。詳しくは信用取引とは?をご覧ください。

東証グロース市場に上場している新興企業の株価は、成長期待から割高になっていることが多く、決算発表で投資家の期待を超える情報が出なかったり、市場全体が下落していたりする局面では、株価の下げ幅が大きくなります。したがって、新興企業の株価が下がったときでも利益を出せる投資法を持っていれば、新興企業に安心して投資ができますよね。

リスクヘッジのために東証グロース市場250指数先物を空売りする場面として、以下のようなときがあります。

パターン①

新興銘柄を保有しているとき
新興銘柄の値上がりを狙いつつ、東証グロース市場250指数の下落に備えて、東証グロース市場250指数先物を空売りする

パターン②

新興銘柄を複数保有&夜間に欧米の株式市場が急落
東証グロース市場250指数先物を空売りし、損失の拡大を防止する

東証グロース市場250指数先物は、「東証グロース市場250指数先物(旧東証マザーズ指数先物)とは?」でお伝えしたように、大きな損失を抱える可能性があります。そのため、東証グロース市場250指数先物へ重点的に投資するのではなく、リスクヘッジとして使うのがおすすめです。

東証グロース市場250指数先物の買い方・手数料

東証グロース市場250指数先物を取引するには、先物取引を取り扱っている証券会社で総合口座を開設したうえで、先物・オプション取引口座を追加で開設します。

先物・オプション取引口座には審査があります。口座開設後、証拠金を振り替え、取引する限月と枚数を選んで買い注文を出します。指数の下落を予想する場合は、売り注文から取引をはじめることも可能です。

東証グロース市場250指数先物を取り扱っている主なネット証券について、1枚あたりの取引手数料を表にまとめました。

証券会社名
(公式サイトへ)
通常手数料
(1枚・片道)
割引手数料
(1枚・片道)
ネット証券
詳細情報へ
SBI証券 41.8円 27.5円※1 詳細
松井証券 41.8円 27.5円※2 詳細
三菱UFJ eスマート証券
(旧 auカブコム証券)
41.8円 27.5円※1 詳細
楽天証券 41.8円 - 詳細

(2026年9月現在)

※1 先物SORを利用し、J-NET取引で約定した場合の手数料です。大阪取引所の立会市場で約定した場合は41.8円となります。
※2 松井証券の「一日先物取引」を利用した場合の手数料です。一日先物取引は返済期限が1セッションに限定され、通常の先物取引よりも必要証拠金が少なく設定されるため、損失が大きくなりやすい点に注意してください。
※ 手数料は約定ごとに発生します。通常手数料で1枚を新規建てし、反対売買で決済した場合の往復手数料は83.6円です。

通常の取引手数料は、いずれも1枚あたり41.8円です。ただし、SBI証券と三菱UFJ eスマート証券はJ-NET取引で約定すると27.5円、松井証券は一日先物取引を利用すると27.5円になります。

なお、先物SORを有効にしても、必ずJ-NET取引で約定するわけではありません。J-NETで注文がマッチングせず、大阪取引所の立会市場で約定した場合は通常手数料が適用されます。

国内株の手数料も無料

SBI証券では、インターネットコースでインターネット取引を利用し、各種報告書を電子交付に設定するなどの条件を満たせば、国内株の売買手数料が取引金額にかかわらず無料となります。

1注文ごとの取引に対する手数料の比較表〔手数料は税込〕(2026年10月現在)
証券会社
(公式サイトへ)
株式売買手数料 株式売買手数料
~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円
SBI証券※3 無料 無料 無料 無料
三菱UFJ eスマート証券※4
(旧 auカブコム証券)
無料 無料 無料 無料
松井証券※5 ※6 無料 無料 無料 1,100円
1日の合計取引額に対する手数料の比較表〔手数料は税込〕(2026年10月現在)
証券会社
(公式サイトへ)
株式売買手数料 株式売買手数料
~50万円 ~100万円 ~300万円
SBI証券※3 無料 無料 無料
三菱UFJ eスマート証券※4
(旧 auカブコム証券)
無料 無料 無料
松井証券※5 無料 1,100円 3,300円

※3 SBI証券は、インターネットコースでのインターネット取引と、各種取引報告書・交付書面の電子交付などの条件を満たした場合に無料となります。
※4 三菱UFJ eスマート証券は、SOR注文を選択した場合、国内現物株式・国内信用取引の手数料が取引金額にかかわらず原則無料です。地方市場が主市場の銘柄や電話注文など、一部対象外となる取引があります。また、同社の「1日定額手数料コース」は2026年5月18日に廃止されています。
※5 松井証券は、25歳以下の方なら取引金額にかかわらず手数料が無料です。
※6 松井証券には「1注文ごと」の手数料体系がないため、目安として1日の約定代金合計に対する手数料を掲載しています。

初心者は東証グロース250ETFからはじめる方法もある

東証グロース市場250指数先物は、少ない証拠金で大きな金額を取引できる一方、相場が予想と反対方向に動くと、証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。

先物取引の仕組みやリスクがよくわからない方は、まずは現物取引で購入できるETFからはじめる方法があります。

東証グロース市場250指数に連動するETFには、東証グロース250ETF(2516)があります。東証グロース市場の代表的な20銘柄で構成される「東証グロース市場Core指数」に投資したい場合は、東証グロース・コアETF(1563)が選択肢です。

商品名 種類 投資対象・特徴
東証グロース250ETF
(2516)
ETF 東証グロース市場250指数への連動を目指す
東証グロース・コアETF
(1563)
ETF 東証グロース市場を代表する20銘柄で構成される「東証グロース市場Core指数」への連動を目指す
One新興市場日本株ファンド 投資信託 東証グロース市場などに上場する新興企業へ投資するアクティブファンド

※One新興市場日本株ファンドは、2026年1月17日に「DIAM新興市場日本株ファンド」から名称変更されました。東証グロース市場250指数への連動を目指すインデックスファンドではありません。

SBI証券では、ゼロ革命の条件を満たせば、東証グロース250ETF(2516)や東証グロース・コアETF(1563)を国内株の売買手数料無料で取引できます。ただし、ETFには信託報酬や売買価格のスプレッドなどのコストがあります。

SBI証券の口座開設キャンペーン

SBI証券では、当サイト限定の口座開設キャンペーンを実施しています。先物・オプション取引口座を開設するには、先にSBI証券の総合口座が必要なので、この機会に口座開設を検討してみてください。

SBI証券口座開設タイアップ企画

SBI証券に口座開設した後、証券口座に2万円以上を入金し、ドコモSMTBネット銀行のSBIハイブリッド預金に振り替えると、もれなく2,500円がプレゼントされます♪

さらに、当サイト管理人が作成したオリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」もプレゼントいたします。

SBI証券に口座開設をする

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

まとめ

東証マザーズ指数先物は、東証グロースに上場している新興企業に投資しているときのリスクヘッジ手段として使えます。ただし、東証マザーズ指数先物は、それ自体の値動きも激しいため、単独で取引するのではなく、リスクヘッジとして新興企業と組み合わせて投資するとよいでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

ページ上部へ移動