マザーズ指数に連動する、おすすめのETF・投資信託を教えてください
マザーズ指数※1が大きく下がっていて、今が投資のチャンスかなと思っていますが、マザーズ指数に投資をするにはどのような方法がありますか?また、マザーズ指数に連動する、おすすめのETF・投資信託があれば教えてください。
※1 2022年4月4日に東証の市場再編がおこなわれました。これによってマザーズ市場はなくなりましたが、マザーズ指数は構成銘柄を入れ替えて継続しています。
マザーズ指数に投資をしたい場合、次の4つの方法があります。
- ETF(上場投資信託)
- ETN(指標連動証券)
- 投資信託
- 商品先物
4つのうち、投資初心者の方であれば、④の「商品先物」はおすすめしません。レバレッジを10倍以上かけて取引できるので、うまくいけば大きな利益を出せますが、うまくいかなかった場合は、元本以上に損をしてしまう可能性があるからです。気になる方は「東証マザーズ指数先物」で解説しているので参考にしてください。
そのため、ここでは①~③についてご紹介します。
マザーズ指数への投資
マザーズ指数に投資をしたい場合、直接マザース指数に投資をすることはできないので、「マザーズ指数の動きに連動する金融商品」を売買します。
指数の動きに連動する金融商品とは、ETF(上場投資信託)・ETN(指標連動証券)・投資信託の3つです。いずれも、1つの商品を購入するだけで指数全体に分散投資ができるので、個別株に投資するよりもリスクを抑えて投資ができます。中長期の資産形成に向いているので、これから投資をはじめる方におすすめです。
ETF・ETN・投資信託の違いを、かんたんに説明します。
ETF・ETN | 投資信託 | |
---|---|---|
価格 | リアルタイムの価格 | 1日1回決まる基準価額 |
投資金額 | 数万円~ | 100円~ |
指値注文 | できる | できない |
信用取引 | できる | できない |
ETF・ETNは、株と同じようにリアルタイムで売買ができ、指値注文や信用取引などもできます。投資信託は、少額からコツコツと投資できるのが特徴です。ご自分の投資スタイルや資金に合わせて選びましょう。
- 株式投資感覚で投資したい→ETF・ETN
- 積み立て投資で資産形成をしたい→投資信託
それでは、マザーズ指数に投資できる商品を見ていきましょう。
マザーズ指数に連動するETF・ETN・投資信託
マザーズ指数に連動するETF・ETN・投資信託には、次の商品があります。
カテゴリ | 商品名 | 概要 |
---|---|---|
ETF (上場投資信託) |
東証マザーズETF (2516) |
東証マザーズ指数に連動 |
マザーズ・コア上場投信 (1563) |
東証マザーズCore指数※2に連動 | |
ETN (指標連動証券) |
NEXT NOTES 東証マザーズETN (2042) |
東証マザーズ指数に連動 |
投資信託 | DIAM新興市場 日本株ファンド |
新興市場(東証グロース)に上場されている銘柄を主要投資対象 |
楽天日本新興市場株 ダブル・ブル |
東証マザーズ指数に2倍連動 |
※2 東証マザーズCore指数は、2023年4月3日まで算出予定です。詳しくは、「株価指数の見直し(日本取引所グループ)」をご覧ください。
マザーズ指数全体に連動する商品は、東証マザーズETF(2516)、NEXT NOTES 東証マザーズETN(2042)の2つがあります。どちらを選べばいいか迷う場合は、日々の出来高が多く、流動性の高い東証マザーズETF(2516)がおすすめ。基準価額が500円台(2022年3月1日現在)と、投資初心者の方でも取引しやすい価格のETFです。
マザーズ・コア上場投信(1563)は、「東証マザーズCore指数」という、東証マザーズの中でも東証が選んだ代表的な15銘柄で構成される指数に投資ができます。
DIAM新興市場 日本株ファンドは、新興市場(東証グロース)の構成銘柄に投資ができる投資信託です。
楽天日本新興市場株ダブル・ブルは、東証マザーズ指数の値動きに対して2倍の動きをする投資信託です。東証マザーズ指数が上がれば2倍の利益を出せますが、下がれば2倍損をします。このようなレバレッジ型の投資信託はリスクが高く、投資初心者の方や長期投資に向いていません。
東証マザーズ指数が大きく上がりそうな、ここ一番のタイミングでの短期~中期投資に適しているので、中級~上級者向けの投資信託と言えます。
東証マザーズは2022年4月4日から「グロース市場」に変わりました
高い成長性を持つ銘柄が上場している東証マザーズは、2022年4月4日におこなわれる東証の市場区分見直しにより、多くの銘柄が「グロース市場」に移行しました。

東証が市場再編をする目的は、「各市場に特徴を持たせ、上場銘柄を整理すること」です。日本株を売買しやすい環境が整うので、海外投資家の資金が集まって日本市場が盛り上がることが予想されます。東証マザーズ指数の上昇にも期待したいですね。
東証の市場再編については、「東証が市場再編!プライム・スタンダード・グロース市場の条件についてわかりやすく解説します」で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。