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SMBC日興証券はやばい?潰れるとどうなる?ほかの証券会社を使うべきケースも紹介

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年1月17日

SMBC日興証券は、国内証券会社の預かり資産ランキング上位に入る老舗証券会社です。築き上げた実績と信頼によって、IPOの主幹事や幹事をたびたび引き受けています。

投資家なら誰もが知るSMBC日興証券ですが、中には「やばいのでは?」という声があがることも。

本記事では、SMBC日興証券がやばいと言われる主な理由や、利用をやめたほうがいいケース、おすすめポイントなどを紹介しています。SMBC日興証券を利用している方や、口座開設しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

SMBC日興証券がやばいと言われる悪い評判

SMBC日興証券は、日本国内の証券会社の中でも5本の指に入るほど、多くの預かり資産を持つ証券会社です。1878年に「日興証券」として創業以来、数度の合併を繰り返し、現在は「三井住友フィナンシャルグループ」を親会社に持つSMBC日興証券となりました。

基本的にやばいと言われる会社ではありませんが、利用にあたってユーザーが気になるポイントもいくつかあります。ここでは、SMBC日興証券がやばいといわれる理由を、評判をもとに推察し、まとめてみました。

では、それぞれ見ていきましょう。

相場操縦

SMBC日興証券がやばいと言われる理由のひとつに、2018年から2021年にかけておこなわれたとされる相場操縦※1が考えられます。特定の人たちへ利益をもたらすために、組織的な特定銘柄の買い支えをおこないました。

※相場操縦とは、相場を故意に変動させたり、あるいは一定水準の価格に固定させたりして、その相場があたかも自然の需給関係で成立しているかのように他人を誤解させることです。

市場の安定操作の域を超えた相場操縦は、市場の信頼を大きく損ないます。金融市場の存在意義が問われかねない重大な事案なので、「やばい」と言われてしまったのでしょう。

本相場操縦事件について詳しくは、証券取引等監視委員会の「SMBC日興証券株式会社による相場操縦事件の告発について」の記事でまとめられているので、気になる方は参考にしてください。

ネット証券に比べて手数料がやや割高

SMBC日興証券は、国内株の売買手数料がほかの証券会社よりもやや割高に設定されています。そのため、株取引を頻繁におこなうユーザーから悪い評判が出ているのかもしれません。

各証券会社の売買手数料を比較しますので、参考にしてください。

証券会社
(公式サイトへ)
株式売買手数料 株式売買手数料 ネット証券
詳細情報へ
5万円まで 20万円まで 30万円まで 100万円まで
SBI証券 無料 詳細
楽天証券 無料 詳細
マネックス証券 55円 115円 275円 535円 詳細
auカブコム証券 55円 115円 275円 535円 詳細
岡三オンライン証券 108円 220円 385円 660円 詳細
SMBC日興証券 137円 198円 275円 880円 詳細
野村證券
(野村ネット&コール)
152円 330円 419円 1,048円 詳細

2024年4月現在)

このように、SMBC日興証券の売買手数料は、大手ネット証券と比較するとやや割高です。手数料の安さを重視する方は、SMBC日興証券を使わないほうがいいでしょう。

投信積立の使い勝手が悪い

SMBC日興証券の使い勝手が悪い3つのポイント

  1. 最低取引金額が1,000円からしかできない
  2. 投資信託の取扱本数が約700本しかない
  3. 買付金額の自動引き落としにネット銀行口座が使えない

利用者が増えつつあるネット銀行が指定できない点は、大きなマイナスポイントです。SBI証券楽天証券などの大手ネット証券は、最低100円から投資信託を購入できたり、買付金額の自動引き落としにネット銀行が使えたり、抜群の使い勝手を誇ります。

投資信託を購入したい方は、ネット証券を使ったほうが良いでしょう。

SMBC日興証券が潰れるとどうなる?

これについては、正直言ってわかりませんし、あまり考える意味もないかと思っています。なぜなら、証券会社が潰れたとしても、証券会社に預けている資産は全額返還されるからです。

金融商品取引法の第四十三条の二(分別管理)により、「顧客から預かっている資産と、証券会社自身が持っている資産は区別して管理しなければいけない」と定められており、預けている資産の安全は法律で保証されています。

実際にSMBC日興証券の公式サイトにも、次のように記載されているので、確認してみましょう。

SMBC日興証券は、お取引の大前提として、お客様からお預かりしている資産を、会社固有の資産とは分別して管理しています。これは金融商品取引法に定められた金融商品取引業者の義務となっています。そのため、万が一当社が経営破綻した場合でも、お客様の資産は確実に保全されます。

出典:SMBC日興証券|分別管理

分別管理は、大手証券会社だけでなく、すべての証券会社が遵守しなければならない法律です。そのため、SMBC日興証券が潰れるかどうかではなく、自分にとって、必要なサービス・機能が豊富に揃っているか、という視点で口座開設を検討しましょう。

まとめ

SMBC日興証券は、日本を代表する証券会社のひとつです。長い間積み重ねてきた実績と信頼によって、投資家から多くの資産を預かっています。 しかし、ネット証券やスマホ証券の登場によって選択肢が増えた昨今では、SMBC日興証券を選ぶことが必ずしも最良の選択とは言いにくくなりつつあります。 投資の目的や自分が重視するポイントから、ぴったりの証券会社を探してみてはいかがでしょうか。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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