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【太洋テクノレックス(6663)】立会外分売に参加すべき?条件・評価・予想まとめ(2025年11月最新)

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年11月13日

2025年10月31日(水)に、太洋テクノレックス(6663)の立会外分売の実施予定が発表されました。分売情報や評価、スケジュール、株価指標などをまとめているので、申し込む際の参考にしてください。

太洋テクノレックス(6663)

分売評価クエスチョンマーク
分売価格に対して、分売日始値がどの程度動くかの予想です。

A:上昇期待が高い(+3%以上)
B:小幅な上昇に期待(0%~+3%)
C:値動きは限定的(-3%~+3%)
D:分売価格割れに注意(-5%~+1%)

※あくまで目安であり、トレード損益を保証するものではありません。
信用区分クエスチョンマーク
貸借銘柄:空売りできるため、分売時には需給の改善に期待できます。

非貸借銘柄:空売りできないため、分売後に需給が悪化しやすい傾向にあります。
C 非貸借銘柄
収益性クエスチョンマーク
営業利益率で判定しています。
◎:10%以上
○:5%以上、10%未満
△:0%以上、5%未満
×:0%未満
割安性クエスチョンマーク
PERで判定しています。
◎:10倍未満
○:10倍~20倍
△:20倍~40倍
×:40倍以上
-:計測不能(赤字など)
△ △

基本情報

銘柄名
(コード)
太洋テクノレックス(6663)
市場 東証スタンダード 時価総額 1,660百万円
年初来高値 352円(7/11) 年初来安値 192円(4/7)
概要 電子基板および検査装置の開発・製造を主力とし、医療・産業機器向けなど付加価値の高い領域で事業を展開。
株価

265円

更新:2025年11月10日

最新株価はこちら

分売情報

分売実施日クエスチョンマーク
いずれか1日に実施されます。通常、初日に実施されることが多く、翌日以降にずれ込むケースは少数です。
2025/11/11 分売株数クエスチョンマーク
分売で放出される株数です。
発行済株式数や通常の出来高と比べて規模が大きいほど、需給悪化のリスクが高まります。
目安としては、10万株以下が軽量、30万株以上はやや重めです。

(申込上限)
299,600株
(1,000株)
発行済み株式数クエスチョンマーク
(分売株数の比率)
企業が発行している株式の総数です。市場での流通量を評価する際の基準になります。

発行済み株式数に対する分売株数の比率が高いほど、分売による株価への影響が大きくなりやすいです。目安としては、1%未満なら軽め、3%以上は重めです。
5,992,400株
(約5.0%)
出来高クエスチョンマーク
分売株数と比較することで市場がどれだけの株数を吸収できるかの目安になります。例えば、分売株数がこの範囲を大きく超える場合は、需給の悪化リスクが高いと考えられます。

(分売発表日含めた過去10営業日の最小~最大値)
27,300株~481,300株
前日終値 265円 分売価格
(割引率)
257円
(3.02%引き)
実施日始値 259円 上昇率 +0.78%
分売の目的クエスチョンマーク
一般的には、株主数や流動性の改善が目的とされますが、大株主による持ち株売却が主な目的の場合は、需給悪化につながるおそれがあります。

一方、東証プライム市場への昇格を視野に入れた分売であれば、今後の成長期待からポジティブに評価されやすいです。
スタンダード市場の上場維持基準を満たすため、株式の分布状況の改善および流動性の向上を目的として実施。
取扱証券会社 SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券岡三オンライン証券SBIネオトレード証券

(2025年11月11日時点)

参考指標

PERクエスチョンマーク
PER(株価収益率)は、「会社の利益と株価の関係」を表しています。「15倍」を下回ると、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安であるといえます。
53.47倍 PBR クエスチョンマーク
PBR(株価純資産倍率)は、「会社の純資産と株価の関係」を表しています。一般的に、PBRが1倍を下回ると、株価が会社の純資産よりも低く評価されている(割安)といわれます。
0.67倍
ROEクエスチョンマーク
ROE(自己資本利益率)は、企業の収益性を測る指標です。一般的に「10%以上」だと投資する価値があると言われています。
-3.15% 自己資本比率クエスチョンマーク
自己資本比率は、会社の財務健全性を調べる指標です。数値が高いほど財務健全性が高いと判断でき、目安は「30%以上」です。
55.0%
配当利回りクエスチョンマーク
配当利回りは、株価に対する年間の1株あたりの配当金の割合を表します。
2.17% 株主優待 クエスチョンマーク
企業が株主に対して提供する特典制度です。保有株数や保有期間によって内容が変わることがあります。配当とあわせて、総合利回りを判断する材料になります。
なし
売上高営業利益率 クエスチョンマーク
(2025/12予)
売上に対してどれだけ営業利益を上げているかを示す収益性の指標です。 一般的に10%以上が優良とされ、数値が高いほど本業の稼ぐ力が強いことを意味します。
1.36% 平均売上高成長率 クエスチョンマーク
(過去3年)
過去3年間の売上高の平均成長率です。成長性を見るうえでの基本指標で、一般的には「5以上、20%以下」が望ましい水準と言われており、目安は「10%」です。
-3.5%

(2025年10月31日時点)

評価コメント(C)

今回の分売は、株数が約30万株とやや多めで、発行済株式数に対する比率は約5.0%と、負荷の大きい水準です。流動性を見ると、直近10営業日の出来高は27,300株~48万株と幅があるものの、分売株数とのバランスを考えると、やや重たい印象を受けます。

業績面では、過去3年平均売上高成長率が-3.5%とマイナスで、成長性には不安があります。また、売上高営業利益率も1.36%と非常に低く、収益力の弱さも目立ちます。ROEはマイナス圏、PERは50倍超と割高感も強く、全体的に指標面からの支えに乏しいです。

一方で、PBRは0.67倍と資産面では割安感があり、自己資本比率も55%と一定の安定性があります。配当利回りも2%超と、保有メリットはある程度感じられますが、株主優待はなく、目立ったポジティブ材料にはなりにくいです。

また、非貸借銘柄であるため、空売りを通じた需給改善が期待できず、売り圧力が残る点も気がかりです。

総合的に見ると、業績や指標面での懸念材料が多く、分売株数も負荷の大きい水準であることから、分売評価は「C」としました。

太洋テクノレックス(6663)の立会外分売に申し込めるネット証券

太洋テクノレックス(6663)の立会外分売に申し込める主要ネット証券をまとめました。

抽選方式と申込受付時間の比較

立会外分売は、証券会社ごとに採用している抽選方式や申込受付時間が異なります。

証券会社
(公式サイトへ)
抽選方式 申込受付時間 ネット証券
詳細情報へ
SBI証券 抽選※1 前営業日 18:00
~実施当日 8:20

詳細

楽天証券 抽選 前営業日 夕方※2
~実施当日 8:20

詳細

松井証券 抽選
(完全平等)
前営業日 17:00
~実施当日 8:30

詳細

マネックス証券 抽選
(完全平等)
前営業日 夕方※2
~実施当日 8:20

詳細

岡三オンライン 抽選
(完全平等)
前営業日 18:30
~実施当日 8:00

詳細

SBIネオトレード証券 先着順 前営業日 夕方※2
~実施当日 8:30

詳細

※1 SBI証券のIPO・POで利用できる「チャレンジポイント」は分売には使えません
※2 条件を確認しウェブサイトに掲載されたら受付開始

完全平等抽選を採用しているのは、松井証券マネックス証券岡三オンラインの3社です。口座ごとに公平に抽選される仕組みなので、申込株数にかかわらず平等にチャンスがあります。

また、全証券会社の中で唯一、先着方式を採用しているのがSBIネオトレード証券です。受付開始直後のスピード勝負になる点が特徴で、抽選方式とは違った方法で参加できます。

当選確率を上げるコツは、方式の違いを理解したうえで複数の証券会社から申し込むことです。単純に抽選回数が増えるため、当選確率が数倍にもなります。

手数料の比較

立会外分売は短期売買になることが多いため、取引手数料の有無は収益に直結します。IPOのように「資金不要」で申し込める証券会社はないため、限られた資金をどの証券会社に振り分けるかを考えるときの参考にしてください。

取引手数料の比較(2025年11月現在)
証券会社
(公式サイトへ)
買付 売却 ネット証券
詳細情報へ
~10万円 ~50万円 ~100万円 ~200万円
SBI証券※3 無料 無料

詳細

楽天証券※4 無料

詳細

SBIネオトレード証券※5 無料 1,100円

詳細

岡三オンライン※5 無料 1,430円

詳細

松井証券※6 無料 1,100円 2,200円

詳細

マネックス証券※7 99円 275円 535円 1,013円

詳細

※3 各種交付書面を郵送から電子交付に変更するだけで、約定金額にかかわらず売買手数料が無料になります。
※4 手数料コースを「ゼロコース」にするだけで、約定金額にかかわらず売買手数料が無料になります。
※5 1日の約定代金合計額に応じた手数料の「定額プラン」
※6 25歳以下(未成年含む)は、売買手数料が無料になります。
※7 1注文の約定金額に対して手数料を計算する「取引毎手数料コース」

立会外分売は、どの証券会社でも買付時の手数料は無料で、違いが出るのは売却時です。SBI証券楽天証券は常時無料で売却でき、SBIネオトレード証券岡三オンラインも、100万円までなら手数料無料で売却できます。

松井証券は50万円を超えると有料です。マネックス証券はすべての金額帯で手数料が必要なものの、高額取引では他社より安い水準となっています。

分売実施日の初値で売却した場合の利益は、数百円~数千円にとどまることも多いため、売却時の手数料負担まで考えて証券会社を選ぶと安心です。

立会外分売の結果やスケジュールは、下記ページにまとめていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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