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【生成AI関連株・銘柄】日本の関連企業はどこ?今後の見通し(2024年)も解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年11月7日

生成AI関連株は、生成AIを開発する会社や、生成AIに必要な半導体やサーバー※1通信設備を提供する会社の株です。生成AIの利用は大手を中心にあらゆる業種で進められています。

※1 サーバーは高性能のコンピューターであり、その多くがデータセンターと呼ばれる大きな施設にまとめて設置されています。

自社サービスや社内システム・教育に利用する会社まで含めれば、上場している会社のほとんどが生成AIに関連していると言えるでしょう。

この記事では、生成AI関連株の見通しや関連銘柄をピックアップしてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

生成AIとは

生成AIとは、自ら学ぶことができる人工知能のことです。大量のデータを参考にしながらさまざまなコンテンツを作り出せます。生成AIを使った代表的なサービスとして、「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」や「Googleの生成AI検索」を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

ChatGPTは質問や指示に対して文章で回答する米国発の生成AIです。ChatGPTはインターネット上で収集した情報をもとに、まるで人間が作成したかのようなビジネス文書や心のこもった手紙を書くことができます。人間がやっていた仕事を代行し組織の生産性を高めるため、生成AIの利用が爆発的に広がっているのです。

生成AIは文章の作成だけでなく、画像、音声、数値データなどにも使うことができます。身近なところでは、伊藤園(2593)の「おーいお茶」のテレビCMに生成AIで作られた女性タレントが日本で初めて出演して話題を呼びました。

(出典:伊藤園公式チャンネル

生成AI関連株・銘柄一覧

生成AI関連株を、「生成AIを開発する会社」、「生成AIに必要な半導体やサーバー・通信設備を提供する会社」に分けてご紹介します。

生成AIを開発する会社

総合電機メーカーの代表として富士通(6702)、通信会社首位の日本電信電話(9432)、AIベンチャーのPKSHA Tecnology(3993)Appier Group(4180)の2社に加えて、2023年6月に新規上場したARアドバンストテクノロジ(5578)を期待を込めてピックアップしました。

生成AIに必要な半導体やサーバー・通信設備を提供する会社

生成AIに必要な半導体やサーバー・通信設備を提供する会社をピックアップしました。

半導体

生成AIにはデータを高速・大量処理できるGPU(画像処理半導体)と呼ばれる半導体が使われます。ソフトバンクグループ(9984)は、AI用の半導体の9割を供給している米エヌビディア社の9割の株式を持っています。

日本の半導体メーカーからは生成AI向けの開発に力を入れるルネサスエレクトロニクス(6723)を期待を込めて取りあげました。

サーバー・通信設備

生成AIは、高性能のデータセンターや通信設備を必要とします※2。通信ネットワークを支援するNECネッツエスアイ(1973)インターネットイニシアティブ(3774)、通信建設会社のミライト・ワン(1417)をピックアップしました。

※2 技術の進展により、生成AIは、現在使われているデータセンターのような大きな設備を必要としなくなる可能性があります。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
事業内容
ミライト・ワン(1417) 通信建設会社。GPU向けのコンテナ型データセンターの運用を開始。水道管の劣化をAIで予測するサービスや、接客業向けのAIコミュニケーションロボットの開発をおこなう。AI認証カメラの監視システムも提供。
NECネッツエスアイ(1973) 通信工事会社。データセンターの構築・運用に多数の実績。映像AIを防犯や駐車場向けに提供。手書き文字をAIで認識するAI-OCRとRPA※3を組み合わせたサービスなども手がける。
インターネットイニシアティブ(3774) インターネットサービス会社。千葉のデーターセンターを拡張。Microsoft(マイクロソフト)社のAIサービスの導入を支援。AIでウイルスを検知するセキュリティーサービスなども提供。
PKSHA Tecnology(3993) AIベンチャー。2017年上場。顧客数は約2,500社。話し言葉で利用できるAIアシスタントのチャットボット※4、ボイスボット※5、FAQ(よくある質問)を提供している。
Appier Group(4180) 台湾発のAIベンチャー。2021年上場。日本を含む北東アジアを中心に欧米にも拠点を持つ。Eコマース(ネット販売)のマーケティングデータの分析とDX(デジタル化)支援に強み。
ARアドバンストテクノロジ(5578) AIベンチャー。AIを活用したDX(デジタル化)支援をおこなう。2023年6月グロース市場上場。自社開発のAIエンジンを使ったチャットボットやファイル検索サービスを提供。
富士通(6702) 総合電機メーカー大手。スーパーコンピュータ「富岳」を活用して生成AIを開発。ゲノム医療、材料開発、不正行為や欠陥の検出などをAIで実現する。世界の6,000社以上に導入実績。
ルネサスエレクトロニクス(6723) 半導体メーカー国内2位。電力効率を従来比で10倍に引き上げたAIチップを開発。炭化ケイ素(SiC)を使った次世代パワー半導体の生産ラインを2025年に新規稼働予定。
日本電信電話(9432) NTTとして知られる国内最大の通信会社。AI関連研究やデータセンターの運用に長い歴史と実績を持つ。自社AIを自動翻訳、自動運転、自動応答、故障予知、災害予測などに活用。
ソフトバンクグループ(9984) LINE、ヤフー、携帯会社などを傘下に持つ資産運用会社。2023年最大の新規上場として注目を集めた英半導体設計大手アーム社の約9割の株式を保有。生成AIの開発も手がける。同社の業績と株価は事業業績よりも投資運用成績に左右される。

※3 RPAはロボティック・プロセス・オートメーションの略で事務処理を自動化する仕組みです。
※4 チャットボットはAIが文章で答える自動応答システムです。
※5 ボイスボットはAIが音声で答える自動応答システムです。

生成AI関連株・銘柄の見通し

生成AI関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と考えられます。

AIベンチャーのエクサウィザーズ(4259)の調査によれば、生成AIは、ITや金融・保険をはじめ建設、医療・製薬、卸・小売などさまざまな業種で利用が進んでいます。今後、地図や3Dなどの画像の処理が増えればさらに広がっていくでしょう。IDCの予想では、生成AIの国内市場は2027年には780億円超に拡大するとしています。

それでは生成AI関連各社の得意分野を詳しく見ていきましょう。

① 生成AIを開発する会社

各社で国産の生成AIの開発・普及を急いでいます。今回ご紹介した富士通(6702)などの大手の総合電機メーカーや通信会社だけでなく、新規上場が相次ぐAIベンチャーの生成AIも注目を集めています。

今後はどの生成AIがシェアを獲得していくかが焦点となります。各社の生成AIの顧客数に注目するとよいでしょう。

懸念事項は、著作権侵害や不正目的の使用、高い運用コストです。生成AIがおこなうインターネット上の情報の収集・利用が著作権を侵害する恐れがあります。

また、爆弾の作成など反社会的な目的に使われる可能性も否定できません。生成AIの規制やルール作りが内外で検討されています。生成AIの運用コストは今は高額ですが技術の進展でいずれ解消されるでしょう。

② 生成AIに必要な半導体やサーバー・通信設備を提供する会社

生成AIに必要な半導体やサーバー・通信設備を提供する会社の得意分野を紹介します。

半導体

生成AI向けGPU(画像処理半導体)のシェアを握るのは米エヌビディアですが、ルネサスエレクトロニクス(6723)も独自のAIチップ(生成AI向けの高速処理を可能にする半導体)を開発しています。

サーバー・通信設備

電機・通信会社各社は、生成AIの利用増に備えてデータセンターの強化を急いでいます。NTT(9432)はデータセンターの拡張に今後5年間で1兆5千億円を投じます。

ソフトバンク(9434)は生成AIと5G/6G※6に対応する分散型データセンターの構築でエヌビディアと協業すると発表しました。データセンターの新増設は、ミライト・ワン(1417)などの工事会社にもプラスです。

※6 5G/6Gとは、第五世代、第六世代移動体通信システムの略で政府の目標段階を表します。5Gで通信の大容量・高速化を、6Gで通信エリアの拡大や省電力を実現(~2030年)するとしています。

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まとめ

生成AI関連株の人気は当面のあいだ続きそうです。なかでも国産の生成AIや先端半導体の開発には期待がかかります。データーセンターの新増設も各地で進んでいます。分散型AIデータセンターの構築で米エヌビディアと組むソフトバンク(9434)のからも目が離せません。

生成AI関連株を検討する際は、各社の事業計画や関連技術の開発動向に目を配り、生成AIに今後どのような規制がかかるのか注意深く見ていく必要があるでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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