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【レアアース関連株・銘柄】南鳥島のレアアース採掘や脱中国依存、今後の見通しなどを解説
レアアース関連株とは、レアアース(希土類)と呼ばれる、世界の産出量が極めて少ない金属を扱う会社の株です。レアアース株は資源関連株※1の一種であり、株価の値動きは「資源価格」や「景気動向」に左右されます。
※1 資源関連株とは、原油や天然ガスといった「エネルギー資源」や、金やアルミニウムなど「鉱物資源」の採掘・精製・販売に関わっている会社の株です。
レアアースはハイテク産業に欠かせない希土類であり、急成長が見込まれています。そんなレアアース関連株の見通しや関連銘柄をピックアップしてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
レアアースとは
レアアースは、PCやスマートフォン、テレビ、電気自動車、電池、磁石、強化ガラスなどハイテク製品から身近な用品まで広く使われています。レアアースの産地は中国や米国などに偏在し供給が追いついていないため、安定的な量の確保が各国の政策的な課題です。
出典:経済産業省「レアアース希土類」
レアアースの世界最大の産出国である中国は、レアアース磁石技術の輸出制限に踏み切りました。レアアース磁石は電気自動車などに欠かせない重要な部品であり、輸出制限は米国が主導している半導体関連製品の対中禁輸への対抗手段との見方が有力です。このような政治的な事情もあり、レアアース株はいま再び関心を集めています。
日本はレアアースの多くを中国に頼ってきましたが、東京・小笠原諸島にある「南鳥島(みなみとりしま)」沖で国内需要の数十年から数百年分に相当する量のレアアースが発見されています。脱中国依存に向けて、2024年にも試掘がはじまる見込みです。
出典:東京大学基金「南鳥島レアアース泥を開発して日本の未来を拓く」
関連株・銘柄一覧
レアアース銘柄は、「① 鉱山から採掘したレアアースを扱う会社」と「② 廃棄物から取り出したレアアースを扱う会社」の2つのグループに分けられます。
① 鉱山から採掘したレアアースを扱う会社
海底の資源開発技術を持つ石油資源開発(1662)と三井海洋開発(6269)、海外からレアアースを調達する総合商社として双日(2768)と住友商事(8053)を取り上げました。
また、レアアースに強い非鉄金属専門商社のアルコニックス(3036)、レアアース製造の大型設備を持つ信越化学工業(4063)をピックアップしています。
② 廃棄物から取り出したレアアースを扱う会社
廃棄物から取り出したレアアースを扱う会社は、三菱マテリアル(5711)、DOWAホールディングス(5714)、アサカ理研(5724)、アサヒホールディングス(5857)をピックアップしました。
| 銘柄名 (クリックタップで最新株価) |
事業内容 |
|---|---|
| 石油資源開発(1662) | 石油、天然ガス、その他資源エネルギーの探鉱・開発・生産が事業の柱。同社の熱水鉱床やレアアース泥の調査技術は、科学技術開発を目指す政府の取り組み「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に選定されている。 |
| 双日(2768) | 総合商社。旧日商岩井とニチメンが経営統合・合併し発足。独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構と共同で豪州ライナス社に出資し、日本向けのレアアース供給契約を締結。 |
| アルコニックス(3036) | 非鉄金属の専門商社として創業。レアメタル(17種類のレアアースを含めた希少金属の総称)のトップ企業として、非鉄金属素材・部品・製品の生産から卸売まで手がける。自動車、半導体、電子材料向けにアルミ・銅、レアメタル・レアアースを提供している。 |
| 信越化学工業(4063) | 化学メーカーの世界的大手。シリコンウェーハ製造で国内首位。塩化ビニール樹脂や半導体デバイスが主力。レアアースの研究開発・製造(分離精製)に長い歴史を持ち、国内に大型製造設備を構える。 |
| 三菱マテリアル(5711) | 非鉄金属大手。銅を中心とした非鉄金属素材及び機能材料や製品を製造開発。工業用、小売用の金の製造・販売も手がける。使用済みの家電製品や自動車からレアアース磁石の回収をおこなっている。 |
| DOWAホールディングス(5714) | 鉱山・製錬会社として創業。環境・リサイクル事業、製錬事業、電子材料事業、金属加工事業および熱処理事業を展開。廃自動車やガラス研磨剤などからレアメタル・レアアースを回収している。 |
| アサカ理研(5724) | 産業廃棄物に含まれる有価金属の回収・再生をおこなう貴金属事業が主体 。レアメタル・レアアースのリサイクルの研究開発拠点を福島県に構える。レアメタルの回収・再生技術の関連特許を多数取得。 |
| アサヒホールディングス(5857) | 貴金属リサイクル事業を中心に、米国およびカナダにおいて鉱山由来の金・銀の精錬事業も営む。国内・韓国・マレーシアにて家電製品のスクラップから貴金属やレアメタル・レアアースを取り出しリサイクルをおこなっている。 |
| 三井海洋開発(6269) | 海洋石油・ガス業界のリーディングカンパニーとして半世紀以上の実績を持つ。関連設備の設計・建造・据付、販売、リース及びオペレーションサービスをおこなう。南鳥島沖のレアアースの開発をめぐり、同社の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備が注目を集める。 |
| 住友商事(8053) | 住友グループの大手総合商社。レアアース製造の世界大手である米国「MPマテリアルズ」と日本向けの独占販売代理店契約を締結。調達したレアアースは東南アジアでメタル化し販売する。 |
レアアース関連株・銘柄の見通し
レアアース株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と言えます。社会経済のデジタル化を背景にハイテク製品の開発や普及が進み、世界でレアアースの需要が急速に高まっているからです。
国内では南鳥島沖でレアアースの泥鉱床が発見され「2024年にも試験掘り(試掘)が開始される」と話題を呼んでいます。また、レアアースのリサイクルが普及しているのも追い風です。
それぞれ、かんたんに解説します。
① 鉱山から採掘したレアアースを扱う会社
およそ10年前に、南鳥島沖で高濃度レアアース泥が大量に発見されており、6千メートル級の深海における採掘技術の確立が課題です。令和4年度の補正予算においても「採掘技術の開発に関わる予算※2」が盛り込まれています。
※2 参考:令和4年度補正予算の事業概要(経済産業庁)
今後は、東京大学「レアアース泥開発推進コンソーシアム」の産官学による試掘協力の取り組みなどを経て、2028年以降は民間会社が採掘・精製に参入できる環境が整えられる予定です。政府は5年以内に採掘技術を確立させたいとしており、今後はどの会社が本格的に関わっていくのかが焦点となります。
② 廃棄物から取り出したレアアースを扱う会社
持続可能な社会を目指すため、環境に配慮した経済活動が広く求められています。使用済みの電化製品から取り出すレアアースのリサイクルは、資源の節減、Co2排出の削減や廃棄物の減量を実現でき、環境にプラスです。
政府の補助事業など施策の後押しもあり、レアアースのリサイクルは質、量ともにいっそうの向上が期待されています。
注意
記載の見通しは、当サイト編集部の見解なので、結果を保証するものではありません。いかなる不利益が生じた際にも当サイトは一切の責任を負いませんので、すべてにおける最終判断はご自身でおこなってください。
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まとめ
この記事では、レアアース関連株の見通しや関連銘柄をピックアップしてご紹介しました。
社会経済のデジタル化に伴い、ハイテク製品に使うレアアースの需要が増えています。高まる需要に対し供給が追いつかない状況は、レアアース株にとってはプラスです。また、南鳥島沖のレアアース泥や中国政府による関連技術の禁輸など、レアアース関連は良くも悪くも話題に事欠きません。
レアアース銘柄を検討する際は、南鳥島沖のレアアース採掘計画の進展、景気や資源価格の値動き、そして中国や米国の政治動向など幅広く目を配るようにしましょう。







