現渡しとは、どういう意味ですか?
現渡しとは、どういう意味ですか?また、どんな時に現渡しを使うとよいですか?
現渡し(げんわたし)とは、信用取引で売り建てた(空売り)株に対して、証券会社へ手持ちの現物株を返済することを意味します。通常は信用取引で売り建てた株は、反対売買によって決済しますが、現物の株を用意して返済することもできるのです。ちなみに、現渡しにかかる手数料は無料です。
(出典:岡三オンライン)
現渡しのメリット
現渡しのメリットは、現物株と売建という「つなぎ売り」の状況を1回の注文で解消できることです。別々に注文を出すと、株価の変化によって損を出してしまうことがありますが、現渡しは株価変化の影響を受けません。しかも、通常はそれぞれの注文を出すと手数料がかかってしまいますが、現渡しは手数料が無料なのもうれしいですね。ちなみに、現渡しは同じ証券口座内でしかできないので、複数の口座で取引をしている人は注意してくださいね。
現渡しが一番活躍する場面は、何と言っても、株主優待のクロス取引です。優待ファンにはもはや常識のテクニックになっています。現物株で「株主優待の権利」を確保しながら、売り建てで「権利落ち日の株価下落を防ぐ」ことができるからです。現渡しはクロス取引でのポジションの解消に役立ててください。
豆知識
信用取引で買い建てた株を現物株にする「現引き(げんびき)」も、合わせて覚えておきましょう。信用取引で買い付けて、現引きをすると、株の売買手数料が安くなる裏ワザがあります。
参考)SMBC日興証券を使って、「現引き」で手数料をお得にする方法!
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投資歴18年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。