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お得なネット証券に株を移して(株式移管)、今より手数料を安くしよう!
自分が使っている証券会社より優れたサービス、安い手数料を打ち出している証券会社があったら、そちらに乗り換えたいと思いませんか?このページでは、「持っている株を他の証券会社に移すと得をする、かしこい乗り換え方」をご紹介します。
まず、パッと思いつく手段としては、「今持っている株を売る」→「現金化する」→「別の証券会社で口座開設・入金する」→「同じ株を買う」だと思います。一見良さそうに見えますが、この方法はデメリットが多いです。最初に売って再度買うわけですから、2回分の売買手数料が発生します。売買金額が高ければ、手数料も併せて高額になります。
そして、当たり前ですが買う人がいなければ売ることはできませんし、売る人がいなければ買うことはできません。望む金額で売買ができないとなると、安値で売りさばき、高額で買わざるを得なくなります。さらに、利益が出ている状態で売ってしまうと、税金まで払わないといけません…(利益に対して20%の税金がかかります)。つまり、この方法だと証券会社間で株を移したいだけなのに、かなりの損失が出る覚悟をしなければいけません。
「株式移管」を使うことで、かんたんに株の引っ越しができる
では、どうやって移動させるのかというと、「株式移管」という方法を使います。意外と知らない人も多いのですが、「ほふり(保管振替機構)」を通じて、株式を他の証券会社に移管(移す)することができます。売買をする必要もなく、書類の手続きだけで移管が完了します。
株式移管は手数料がかかるの?
移管手数料は、証券会社によって異なります。
例えば、SBI証券は出庫(他社へ移管)も入庫(自社へ移管)も無料ですが、大手証券会社の野村證券は入庫は無料ですが、出庫に手数料が発生します。
移管手数料を一覧表にまとめましたので、ご参考にしてください。
証券会社 | 入庫手数料 | 出庫手数料 |
---|---|---|
SBI証券 | 無料 | 無料 |
楽天証券 | 無料 | 無料 |
GMOクリック証券 | 無料 | 無料 |
松井証券 | 無料 | 無料※1 |
岡三オンライン | 無料 | 無料※1 |
SBIネオトレード証券 | 無料 | 1,100円(銘柄ごと) |
マネックス証券 | 無料 | 3,300円(銘柄ごと) |
SMBC日興証券 | 無料 | 1,000円(銘柄ごと)※2 |
大和証券 | 無料 | <1単元> 1,100円 <2単元以上、10単元以下> 1,100円+1単元ごとに550円 <11単元以上> 一律6,600円 |
野村證券 | 無料 | <20売買単位未満> 基本料金550円+1単元ごとに550円(最低1,100円) <20売買単位以上> 一律11,000円 |
みずほ証券 | 無料 | <1単元> 1,100円 <2単元以上、10単元以下> 1,100円+1単元ごとに550円 <11単元以上> 一律6,600円 |
〔手数料は税込〕
※1 投資信託の出庫は、手続料として1銘柄あたり3,300円(税込)がかかります
※2 一般口座は手続料がかかりません
入庫はどこも無料ですが、出庫は無料と有料で分かれます。どちらも無料な証券会社は、SBI証券、楽天証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンラインの5社です(株式の場合)。
株式移管のメリットは?
株式移管のメリットは、主に下記4点です。
- 売買手数料が安くなる
- より良いサービスを受けられる
- 株の移動時に売買リスク、売買手数料、税金がかからない
- 営業マンから解放される(対面だった場合)
③は冒頭で説明したとおりですし、④は対面からネット証券に移れば営業マンはいなくなります。上記の中で、株式移管による影響が大きいのは、やはり「①売買手数料が安くなる」です。(「②より良いサービスを受けられる」も大きいですが、株を持っていなくても口座があれば受けられるサービスが多いです)。それでは、一体どのくらい手数料が変わるのでしょうか?例として、代表的なネット証券「SBI証券」と、大手総合証券「野村證券」で手数料を比べてみましょう。
SBI証券(ネット証券) | 野村證券(総合証券) | ||
---|---|---|---|
取引金額 | 売買手数料 | 取引金額 | 売買手数料 |
~5万円 | 無料 | ~5万円 | 2,860円 |
~10万円 | ~10万円 | 2,860円 | |
~20万円 | ~20万円 | 2,860円 | |
~50万円 | ~50万円 | 1.4300% | |
~100万円 | ~100万円 | 0.9460%+2,728円 | |
~3,000万円 | ~3,000万円 | 0.5720%+24,728円 | |
3,000万円超 | 5,000万円超 | 0.1100%+194,128円 |
…こうして見ると一目瞭然ですね。全ての価格帯で圧倒的にSBI証券(ネット証券)の手数料が安いことがわかります。SBI証券が完全無料※3に対して、野村證券は最低2,860円からです。つまり、野村證券で株を買った瞬間に、SBI証券に比べて-2,860円分の損失が出るということです。もちろん、株を売ったときも同じです(手数料はすべて税込表記)。
※3 各種交付書面を郵送から電子交付に変更するだけで、約定金額にかかわらず売買手数料が無料になります。
手数料について詳しく知りたい方は、「ネット証券の手数料比較」ページをご覧ください。
次のページでは、SBI証券に株式移管(入庫)する方法を、実際の書類を使いながら、わかりやすく解説していきます!