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お得なネット証券に株を移して(株式移管)、今より手数料を安くしよう!

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年11月30日

株式移管

自分が使っている証券会社より優れたサービス、安い手数料を打ち出している証券会社があったら、そちらに乗り換えたいと思いませんか?このページでは、「持っている株を他の証券会社に移すと得をする、かしこい乗り換え方」をご紹介します。

まず、パッと思いつく手段としては、「今持っている株を売る」→「現金化する」→「別の証券会社で口座開設・入金する」→「同じ株を買う」だと思います。一見良さそうに見えますが、この方法はデメリットが多いです。最初に売って再度買うわけですから、2回分の売買手数料が発生します。売買金額が高ければ、手数料も併せて高額になります。

そして、当たり前ですが買う人がいなければ売ることはできませんし、売る人がいなければ買うことはできません。望む金額で売買ができないとなると、安値で売りさばき、高額で買わざるを得なくなります。さらに、利益が出ている状態で売ってしまうと、税金まで払わないといけません…(利益に対して20%の税金がかかります)。つまり、この方法だと証券会社間で株を移したいだけなのに、かなりの損失が出る覚悟をしなければいけません。

「株式移管」を使うことで、かんたんに株の引っ越しができる

では、どうやって移動させるのかというと、「株式移管」という方法を使います。意外と知らない人も多いのですが、「ほふり(保管振替機構)」を通じて、株式を他の証券会社に移管(移す)することができます。売買をする必要もなく、書類の手続きだけで移管が完了します。

株式移管は手数料がかかるの?

移管手数料は、証券会社によって異なります。
例えば、SBI証券は出庫(他社へ移管)も入庫(自社へ移管)も無料ですが、大手証券会社の野村證券は入庫は無料ですが、出庫に手数料が発生します。

移管手数料を一覧表にまとめましたので、ご参考にしてください。

株式移管手数料の比較表
証券会社 入庫手数料 出庫手数料
SBI証券 無料 無料
楽天証券 無料 無料
GMOクリック証券 無料 無料
松井証券 無料 無料※1
岡三オンライン 無料 無料※1
SBIネオトレード証券 無料 1,100円(銘柄ごと)
マネックス証券 無料 3,300円(銘柄ごと)
SMBC日興証券 無料 1,000円(銘柄ごと)※2
大和証券 無料 <1単元>
1,100円

<2単元以上、10単元以下>
1,100円+1単元ごとに550円

<11単元以上>
一律6,600円
野村證券 無料 <20売買単位未満>
基本料金550円+1単元ごとに550円(最低1,100円)

<20売買単位以上>
一律11,000円
みずほ証券 無料 <1単元>
1,100円

<2単元以上、10単元以下>
1,100円+1単元ごとに550円

<11単元以上>
一律6,600円

〔手数料は税込〕

※1 投資信託の出庫は、手続料として1銘柄あたり3,300円(税込)がかかります
※2 一般口座は手続料がかかりません

入庫はどこも無料ですが、出庫は無料と有料で分かれます。どちらも無料な証券会社は、SBI証券、楽天証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンラインの5社です(株式の場合)。

株式移管のメリットは?

株式移管のメリットは、主に下記4点です。

  1. 売買手数料が安くなる
  2. より良いサービスを受けられる
  3. 株の移動時に売買リスク、売買手数料、税金がかからない
  4. 営業マンから解放される(対面だった場合)

③は冒頭で説明したとおりですし、④は対面からネット証券に移れば営業マンはいなくなります。上記の中で、株式移管による影響が大きいのは、やはり「①売買手数料が安くなる」です。(「②より良いサービスを受けられる」も大きいですが、株を持っていなくても口座があれば受けられるサービスが多いです)。それでは、一体どのくらい手数料が変わるのでしょうか?例として、代表的なネット証券「SBI証券」と、大手総合証券「野村證券」で手数料を比べてみましょう。

ネット証券と総合証券の手数料比較
SBI証券(ネット証券) 野村證券(総合証券)
取引金額 売買手数料 取引金額 売買手数料
~5万円 無料 ~5万円 2,860円
~10万円 ~10万円 2,860円
~20万円 ~20万円 2,860円
~50万円 ~50万円 1.4300%
~100万円 ~100万円 0.9460%+2,728円
~3,000万円 ~3,000万円 0.5720%+24,728円
3,000万円超 5,000万円超 0.1100%+194,128円

…こうして見ると一目瞭然ですね。全ての価格帯で圧倒的にSBI証券(ネット証券)の手数料が安いことがわかります。SBI証券が完全無料※3に対して、野村證券は最低2,860円からです。つまり、野村證券で株を買った瞬間に、SBI証券に比べて-2,860円分の損失が出るということです。もちろん、株を売ったときも同じです(手数料はすべて税込表記)。

※3 各種交付書面を郵送から電子交付に変更するだけで、約定金額にかかわらず売買手数料が無料になります。

手数料について詳しく知りたい方は、「ネット証券の手数料比較」ページをご覧ください。

次のページでは、SBI証券に株式移管(入庫)する方法を、実際の書類を使いながら、わかりやすく解説していきます!

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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