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LINE証券IPOのルールや銘柄を紹介!当たらない理由や当選確率も解説します
注意
2023年6月12日、LINE証券は証券事業から撤退すると発表しました。口座開設の申し込み受付は速やかに終了し、取引機能も順次縮小して2024年中には終了する予定です。詳しくは「LINE証券(ライン証券)は撤退後どうなる?移管手数料や、SBI証券や楽天証券に移管すべきか解説」の記事で解説しています。
LINE証券のIPO取り扱いが2021年5月にスタートして1年以上が経過し、多くのIPO銘柄が取り扱われています。「LINE証券は当たらない」という声もありますが、実際はどうなのでしょうか?
このコラムでは、LINE証券のIPOについて詳しく紹介します。また、LINE証券でIPO銘柄の買い方や抽選方法なども紹介するので、IPO投資に興味がある方は参考にしてください。
買い方や抽選方法などのルールは?
LINE証券のIPOルールは、次のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
申込単位 | ・100株単位 ・複数単元申込み可能 |
抽選方法 | ・機械による完全抽選 ・抽選タイミングは購入申込期間最終日 |
申込み単位は、基本的に100株単位で、銘柄によっては複数単元申込めます。抽選方式は、「後期型」と呼ばれるタイプです。後期型のIPOは、通常の抽選申込期間に「仮申込」をして、公募価格決定後に「抽選申込」をするので、当選までに申込みが合計2回必要になります。申込みから当選までの流れは、以下の画像のとおりです。
資金の入金・拘束のタイミング
LINE証券でIPOに申し込むには、購入資金の事前入金(前受金)が必要です。申し込みは、「仮申込」と「抽選申込」の2ステップあるので、入金額や資金拘束のタイミングを次の表で確認してください。
項目 | 仮申込 | 抽選申込 |
---|---|---|
入金額 | 仮条件上限金額 × 申込株数 |
公募・売出価格 × 申込株数 |
資金拘束 | されない | される |
事前入金は、仮申込時点で必要です。このタイミングでは資金拘束されないので、仮申込が終わってから抽選申込までの期間であれば、購入資金を別の株式などにあてることができます。ただし、抽選申込の時点で資金が不足していると申し込めないので、計画的に資金管理しておきたいですね。
入金方法については、「LINE証券の入金ガイド」をご覧ください。
取扱IPO銘柄の実績・結果
LINE証券で取り扱われたIPOの実績・結果を紹介します。
2022年
2022年に取り扱った下記8銘柄のうち、7銘柄は公募価格を上回る結果となりました!
企業名 (クリックで最新株価) |
総合 評価 |
上場日 | 公募価格 | 初値 (公募価格比) |
---|---|---|---|---|
ファインズ(5125) | 9/28 | 1,800円 | 2,703円 (+50.2%) |
|
FIXER(5129) | 10/6 | 1,340円 | 1,822円 (+36.0%) |
|
キューブ(7112) | 10/7 | 2,140円 | 2,190円 (+2.3%) |
|
M&A総合研究所(9552) | 6/28 | 1,330円 | 2,510円 (+88.7%) |
|
サンウェルズ(9229) | 6/27 | 1,940円 | 2,300円 (+18.6%) |
|
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984) | 6/20 | 950円 | 878円 (-7.6%) |
|
エフビー介護サービス(9220) | 4/7 | 1,400円 | 1,561円 (+11.5%) |
|
ギックス(9219) | 3/30 | 1,070円 | 1,100円 (+2.8%) |
2021年
2021年は、LINE証券で11社のIPOが取り扱われ、10銘柄は公募価格を上回る結果となりました!
企業名 (クリックで最新株価) |
総合 評価 |
上場日 | 公募価格 | 初値 (公募価格比) |
---|---|---|---|---|
Institution for a Global Society(4265) | 12/29 | 1,720円 | 2,002円 (+16.4%) |
|
タカヨシ(9259) | 12/24 | 1,560円 | 1,700円 (+9.0%) |
|
三和油化工業(4125) | 12/23 | 3,500円 | 4,020円 (+14.85%) |
|
サインド(4256) | 12/22 | 3,250円 | 2,990円 (-8.0%) |
|
湖北工業(6524) | 12/21 | 4,000円 | 5,300円 (+32.5%) |
|
GRCS(9250) | 11/18 | 3,600円 | 5,400円 (+50.0%) |
|
アスタリスク(6522) | 9/30 | 3,300円 | 5,760円 (+74.5%) |
|
ユミルリンク(4372) | 9/22 | 1,000円 | 1,711円 (+71.1%) |
|
アシロ(7378) | 7/20 | 1,160円 | 1,480円 (+27.6%) |
|
ラキール(4074) | 7/16 | 1,400円 | 2,480円 (+77.1%) |
|
コラントッテ(7792) | 7/8 | 1,100円 | 1,385円 (+25.9%) |
LINE証券のIPOは当たらない?
「LINE証券のIPOは当たらない」という意見が多く、実際に当サイト管理人もまだ当たらないです。LINE証券は野村證券から出資を受けており、野村證券が幹事証券となるIPO案件は、LINE証券にも配分があります。
ただし、LINE証券の配分率は、野村證券の割当数のわずか0.08%※1しかありません。当選確率はかなり低く、「当たらない」という声が上がるのも無理はないでしょう。
※1 2021年12月現在で確認できている数値です。今後増加する可能性もありますので、あくまで参考程度にしてください。
しかし、これまでLINE証券でIPOの取り扱いがあった場合、翌月にタイムセールが開催され、抽選にハズレてしまった方はタイムセールへの参加権がもらえました。
LINE証券のタイムセールは、セール対象銘柄を最大7%オフで購入できるお得なセールで、参加条件は「株式等の評価額が30万円以上」です。LINE証券をメインで利用していない方は、株やETFを30万円以上購入するのは少しハードルが高いので、タイムセールに参加したい方にとってはうれしい特典ですね。
↓私が実際にタイムセールで購入した銘柄です。
タイムセールの詳細は「LINE証券のタイムセールを攻略!次回開催日や条件、買い方などを紹介」で解説しているので、興味がある方は参考にしてください。
LINE証券は、配分数の少なさからIPOの抽選に当たりにくい一面はあるものの、ハズレたら「タイムセールへの参加権」がもらえる可能性があるので、申し込む価値は十分にあると言えるでしょう。
まとめ
LINE証券のIPOについて解説しました。取扱銘柄もどんどん増えて、今後も盛り上がっていくことが予想されます。当選確率を上げるためには、今のうちに口座開設しておきたいですね!
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