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【5G(ファイブジー)関連株・銘柄まとめ】今後の見通しは?5GSA(スタンドアローン)やOpen RANがカギ

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月14日

5G(ファイブジー)関連株は、5G(第5世代移動通信システム)通信サービスを個人や会社に提供する携帯電話会社や、5Gの通信網の構築を支援する会社の銘柄です。

5Gは超高速・大容量・多数同時接続ができる高度な通信システムで、身近なところでは5G対応のスマートフォンやタブレットで使えます。2022年度末の全国の5G人口カバー率は、政府が目標※1としていた95%を超えました。

※1 参考:デジタル田園都市国家構想基本方針について(内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局)

5Gの通信環境はさまざまな先端技術の実現を可能にします。いま話題の生成AI※2や、リアルタイムの情報伝送が必要となる車の自動運転ドローン、スマート家電をはじめとするIoT(モノのインターネット)、産業・建設機械、医療機器の遠隔操作、メタバースなどはすべて、遅延のない5G通信の環境があってこそ成り立つサービスなのです。

※2 生成AIは自ら学ぶことが出来る人工知能で、大量のデータを参考にしながら様々なコンテンツを創り出す能力を持っています。

5Gを代表する銘柄には、ソフトバンク(9434)などの携帯電話会社や、5Gの通信基地局を提供するNEC(6701)富士通(6702)などの電機メーカーが挙げられます。この記事では、5G関連の人気銘柄10社や今後の見通しなどを解説するので、ぜひ参考にしてください。

5G関連株・銘柄一覧

5G関連株を「通信事業会社」、「総合電機会社」、「通信建設・工事会社」に分けてピックアップしました。

通信事業会社

NTT(9432)KDDI(9433)ソフトバンク(9434)の携帯電話会社大手3社をご紹介します。さくらインターネット(3778)は「Beyond 5G(6G))」※3を研究しています。

※3 Beyond 5G(6G)は、第5世代以降(第6世代)の移動体通信システムの略で政府の目標段階をあらわします。 5Gで通信の大容量・高速化を、6Gで通信エリアの拡大や省電力を実現(~2030年)するとしています。

総合電機会社

NEC(6701)富士通(6702)は、NTTドコモの5G基地局ベンダー(提供業者)です。

通信建設・工事会社

エクシオグループ(1951)NECネッツエスアイ(1973)BIPROGY(8056)フリービット(3843)は、5Gの通信網の構築や5Gを使ったIoT(インターネットを車や家電などのあらゆるモノに接続する)などを支援しています。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
事業内容
エクシオグループ(1951) 通信建設会社。NTT(9432)グループを中心に官公庁や鉄道などの通信インフラ設備の構築・保守をおこなう。サーバー/ネットワークの設計・運用やローカル5G※4も手がける。
NECネッツエスアイ(1973) NEC系の通信工事会社。DX支援や、携帯電話会社向けのネットワーク構築支援などをおこなう。データセンターの構築・運用にも多数の実績。ローカル5Gの安全性をトレンドマイクロ社の技術で強化。
さくらインターネット(3778) 通信事業会社。高知工科大学やシティネットなどと合同でBeyond 5Gを研究。政府のクラウド※5サービスの日本初の事業者に選定(条件付)され、株価が急騰した(2023年11月)。
フリービット(3843) 通信事業会社。格安モバイル通信やインターネット回線接続サービスを提供。アルプスアルパイン(6770)と資本業務提携し、住宅設備を5G通信でつなぐ「スマートホーム」の実証実験に取り組む。
NEC(6701) 総合電機会社。IT製品・ネットワークサービスが主軸で、海外売上は3割弱。官公庁向けに強み。A4サイズのローカル5Gが総務大臣賞を受賞。5Gの海外展開を成長事業と位置づけOpen RAN(共通化された無線アクセスネットワーク)の拡販体制を強化している。
富士通(6702) 総合電機会社。ITサービスで国内首位。海外売上が約4割。ローカル5Gを拡販中。NTTドコモの5G基地局ベンダー。ドイツテレコムのOpen RAN商用展開ベンダーにも選定されている。
BIPROGY(8056) ITサービス会社。旧日本ユニシス。大日本印刷が主要株主。コンピュータシステム・ネットワークの運用受託やDX支援をおこなう。自動運転プラットフォーム、生成AIの導入支援サービスを提供。
NTT(9432) 通信事業会社首位。子会社の携帯電話会社NTTドコモが保有する5G関連の特許数は世界トップクラス。5Gを活用した映像伝送、分析、自動化などの支援サービスを製造業や建設業、医療向けに提供。Open RAN化に積極的。
KDDI(9433) 通信事業会社大手。携帯電話を中心に固定回線・CATVなども提供する。決済・金融事業に注力。携帯電話はau・UQ mobile・povoを展開。5GSA(5Gスタンドアローン)※6ではネットワークスライシング(通信網の切り分け)の開発に注力。
ソフトバンク(9434) 通信事業会社大手。ソフトバンクグループの携帯電話会社。傘下にLINEヤフー(4689)を持ち、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの3ブランドを展開している。ネットワークスライシング技術を利用した5GSAを法人向けに提供。

※4 ローカル5Gとは、会社や自治体などが設置するエリア限定の専用5Gのことです。
※5 クラウドは、インターネットを通じて離れた場所にあるサーバーを利用する仕組みのことです。
※6 5GSAは、5G専用の設備で作るエリア限定の5Gです。

5G関連株・銘柄の見通し

5G関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」です。当面の5G需要のけん引役として期待される分野は、次の4つです。

それぞれ、かんたんに解説します。

① 5G基地局の設置

今後の課題は5Gの質の強化と実装です。 生成AIの登場で、大容量・高速通信を実現する5Gの有用性があらめて注目されています。5G通信網を利用したChatGPTなどの生成AIの活用はあらゆる業界に急速に広がるでしょう。

電波の届く距離が短い5Gを安定的に利用するには、たくさんの5G基地局が必要となります。政府は5G基地局を2023年度末の28万局から2030年までに60万局に増やす計画です※7。生成AIやIoTなどの実装を支える5G基地局の整備が急がれます。

※7 参考:デジタル田園都市国家インフラ整備計画(総務省)

② 5GSA(スタンドアローン)の普及

5GSA(スタンドアローン)とは、5G専用のコアネットワーク設備「5G-Core」と5G基地局を組み合わせて通信する方式のことです。通常の5Gに比べて、高速かつ大容量の通信ができます。

通常の5Gと5GSA(スタンドアローン)の違い

Open RANとは

出典:NTT docomo

5GSA(スタンドアローン)は、データ流出や通信トラブルの心配がない環境下で、IoTや自動操作などのやりたいことを実現できるとして需要が高まっています。

③ Open RANの普及

Open RANとは、従来携帯電話会社ごとに敷設し独占使用してきたRAN(無線アクセスネットワーク)を開放・共通化し、相互に利用できるようにする取り組みです。ネットワークのOpen RAN化は世界的な潮流となっており、5G関連株にとっては追い風と言えます。

Open RANとは

Open RANとは

出典:NTT docomo

④ 海外市場の開拓

円安を背景に海外シェア拡大のチャンスが到来しています。世界の基地局のシェアは、エリクソンなどの北欧勢と中国勢が大半を占めています。しかし、米中対立を背景に、欧米からの先端半導体の対中輸出が制限され、中国企業は5G対応製品を製造できなくなりました。

  • 理由①:中国政府が制定した「国家情報法※8」により、中国への情報流出を懸念する先進諸国が中国製品の利用を控えるようになった
  • 理由②:先端半導体の入手が欧米諸国によって制限され、中国企業は5G対応製品を製造できなくなっている

※8 国家情報法とは、中国政府が中国企業に対し情報提供の協力を義務付けた法律のことです。

以上の理由から、欧米諸国の主導で中国製品の置き換えがはじまっています。日本の5G関連企業にとっては、海外シェアに食い込む絶好のタイミングと言えるでしょう。

注意

記載の見通しは、当サイト編集部の見解なので、結果を保証するものではありません。いかなる不利益が生じた際にも当サイトは一切の責任を負いませんので、すべてにおける最終判断はご自身でおこなってください。

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まとめ

5G関連株には、生成AIの登場であらためて注目が集まっています。生成AIの活用には5Gの快適な通信環境が欠かせないからです。5G関連各社は生成AIやIoTの広がりを視野に、5G基地局の増設や5GSA(5Gスタンドアローン)の拡販、Open RAN化に取り組んでいます。歴史的な水準にある円安と中国製品の置き換えが進む背景は、海外進出の追い風となるでしょう。

一方、世界景気の減速と、5Gに欠かせない先端半導体の製造が台湾に集中している点は、懸念材料として頭に入れておく必要があります。5G関連銘柄を選ぶにあたっては、各社の事業の成長性や、5Gの先を見据えた技術・製品開発の状況とあわせて、主要国の政治動向も注視する必要があるでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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