バックナンバー

第10回 株を買うときの注文の出し方

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■□ やさしい株のはじめ方 ステップアップ講座 第10回 ■□■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

株を買うときには、
証券会社に「○○会社の株を△株(株数)ほしい」と注文を出します。

これは、レストランでメニューを見て、
食べたいものを「これください!」と注文するのと同じ感覚です。

ここまでは同じですが、
株とレストランで大きく違う点は、
あらかじめ値段が決まっているか、
そうでないかです。

レストランの場合は、
メニューに載っている値段で必ず買うことができますが、
株の場合は必ずしもそうは行きません。

なぜなら、株の取引は、
「売り手と買い手が一致して、初めて売買が成立する」からです。
つまり投資家は、できるだけ高く株を売りたいですし、
できるだけ安く株を買いたいので、株価が動いてしまうのです。

売りたい人と買いたい人の折り合いが付いた株価で、
株取引は成立します。

例えば、100円の株価で買ったものを
200円の株価で売りたいとしても、
「その値段で買ってもいいよ」という人が出てこない限り、
200円の株価で売ることはできないのです。

この売り手と買い手の両者を
うまく近づける仕組みが「注文の方法」です。
株を買うときに使う注文は、大きく分けて2つあります。

■成り行き(なりゆき)注文

成り行き注文は、
株を売りたい人がいれば基本的には必ず買える注文方法です。
売り手が出している注文(売り注文)の中で、
一番安い株価で買うことができます。

後で紹介する“指値(さしね)注文”のように、
いくらの株価で注文したらいいのか悩む必要がないので、
初心者の方はまず覚えてほしい注文です。

ただ、一つだけ注意しておきたいのが、
人気のない株を買うときです。

人気のない株は、売り注文の数が少ないので、
成り行き注文で買おうとすると、
とんでもなく高い株価で成立してしまうことがあります。

人気があるかどうかは、
出来高(できだか=1日の売買が成立した株数)でわかるので、
出来高の欄をチェックするとよいと思います。
何日も取引がないような株であれば、
成り行き注文は避けたほうがよいかもしれません。

■指値(さしね)注文

指値注文は、
自分で買いたい株価を指定する注文方法です。

買い手が株価の主導権を握ることができる注文ですが、
指定した株価で売りたい人がいない場合には、
取引は不成立となります。

「とにかく今すぐ買いたい」というときには、
先ほど紹介をした、成り行き注文を使ってください。

指値注文は「今の株価では高いけど、
もう少し安くなったら買いたい」と思ったとき、
先ほど紹介した「人気のない株に注文を出したいとき」に
効果的に使える注文です。

指値注文は、他にもバリエーションがいくつかあって、
人気のある注文に“逆指値注文(ぎゃくさしね)”という、
中級者向けの注文方法があります。

通常の指値注文とは逆の発想で、
指定した価格より株価が高くなったら「買い」、
安くなったら「売る」ことができます。

一つの見方として、
指定した株価より安くなった時に
売り注文を自動的に出すことができるので、
損失を限定できるメリットがあります。

他にもいろいろと注文方法はありますが、
株初心者のうちは「成り行き注文」と
「指値注文」の2つを使えれば、
それで十分にこと足ります。

☆ちなみに、私はほとんど「成り行き注文」を使って取引しています。
…というのも、株式投資を始めた頃のことですが、
指値注文をしたときに、
自分が出した注文の株価が少し低かったせいで
株を買いそびれてしまい、
その後に、株価がどんどん上がり続けてしまった、
という苦い経験があるからです(笑)。

結果的に、逃がした魚は大きくなってしまうこともあるんですよね。
その経験から、できるだけ成り行き注文で注文を出すようにしています。

■今日の参考ページ

買い注文の出し方
→ https://kabukiso.com/basics/buy/howtobuy.html

<次回予告>

次回は「ミニ株を活用して売買をする」です。
ミニ株を使うことで、1,000円もあれば投資が体験できるんです。
ミニ株のメリット・デメリットについてもチェックしてみましょう!

〔ステップアップ〕無料メール講座のお知らせ

「株式投資を基礎からみっちりと学びたい」と言うお声をたくさんいただきましたので、今回、〔ステップアップ〕無料メール講座を作りました。毎日5分で読めるメールマガジンです。最後まで完全無料でご利用いただけますので、お気軽にご登録ください。

ページ上部へ移動