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第6回 株価が下がる条件とは?

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■□■□ やさしい株のはじめ方 ステップアップ講座 第6回 ■□■□
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前回は、「株価が上がる条件」についてお話ししました。
今回は、「株価が下がる条件」について見ていきます。

基本的に、前回とは“逆の出来事”になります。

株式投資の初心者のうちは、
「どうして株価が上がるのか? または、下がるのか?」を
理解しにくいですから、
「株価が下がったから不安で売ってしまう、
株価が上がったから強気に買いにいく」という
株価を追いかけてしまう投資をしてしまいがちです。

くり返しになりますが、
株式投資は“株価”に対する投資ではなくて、
“会社”に対する投資です。

会社の出す情報をきちんと理解することで、
どうして株価がそのように動くのかを理解できると思います。
それでは、株価が下がる例を見ていきましょう。

■業績が不調、または、その見通しが不調

会社の業績が不調、
または来期の見通しが投資家の予想以上に悪いと判断されると
株価は下落することがあります。

ただし「悪材料出つくし」と呼ばれるような、
「これで悪い情報がすべて出切ったと投資家に判断される」と、
悪い情報なのに株価は上がることがあります。

■業績の見通しを下方修正する

会社があらかじめ出していた業績の見通しを下方修正したときに、
株価は下落することがあります。
下方修正とは、会社が立てた売上や利益などの
目標に実態が届かないという発表です。

会社によっては、見通しを強気に発表する傾向があって、
下方修正するクセがあるところもあります。
会社の見通しが強気なのか保守的なのかは、
ホームページ内にある「IR情報(アイアール)」を
チェックしてください。

■配当を減配(げんぱい)・無配(むはい)にする

業績が悪くて配当を減らしたり(減配)、
配当をゼロにしたりする(無配)と
発表された時に株価が下落することがあります。

投資家に対して「会社の業績が悪いから配当を出せない」という、
会社の不調をアピールする効果が出るので、
株価に悪い影響を与えることがあります。

■為替レート(円⇔ドル、円⇔ユーロなど)の変動

輸出を主にしている企業は、
日本円の価値が上がる(円高)と利益の減少要因となりますので、
株価が下落することがあります。

例えば、『1ドル=100円』の為替レートが
『1ドル=90円』の円高になったときを考えてみてください。

米国で同じ“100ドル”でモノが売れたとしても、
日本円で売上を考えると、
前者は10,000円(=100ドル×100円)となりますが、
後者は9,000円(=100ドル×90円)にしかなりません。

為替レートが動いただけで、
1,000円(10%)も売上が減ってしまいます。
輸出産業が発達している日本は、
円高は利益の減少要因になることがよくあります。

最後に、株価が下がる最悪な条件として【倒産】があります。
株式投資をはじめていない人に聞いてみると、
「株式投資をすると、会社が倒産して紙くずになるのがいやだ」という
極論を耳にすることがしばしばあります。

株式投資をはじめてみるとわかるのですが、
会社が倒産するには、ほとんどの会社で“前ぶれ”があります。
順調に成長していた会社が、突然倒産をするのはまれです。

株式市場もそれを知っていて、
つぶれそうな会社は、すでに株価が極端に下がっているのです。
そんな株を避けるだけで、
倒産する株を保有するリスクは、ほとんど避けられます。

「株はコワイ」という“イメージだけ”が先行してしまうのではなく、
株式投資の現実を知ることも大切ではないかと思います。

■今日の参考ページ

・参考ページ 株価が下がるときは?
→ https://kabukiso.com/apply/change/down.html

<次回予告>

次回はいよいよ「株を買うまでの流れ」です。
みなさんは、どこで、どうやって株を買うのか知っていますか?
初心者の方がつまづいてしまいがちな、株を買うまでの手順について、
わかりやすく解説していきます。

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