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第13回 夜間取引(PTS)を活用して売買

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■□■□ やさしい株のはじめ方 ステップアップ講座 第13回 ■□■□
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今回は、昼間に取引できない人にとって便利な、
「夜間取引の活用」について見ていきます。

通常、証券取引所を通した株取引は、
前場(9:00~11:30)と後場(12:30~15:00)に分けられていて、
その取引時間中しか株式の売買をすることができませんでした。

しかし、近年のコンピューターシステムの発展によって、
夜間などの時間外でも取引することができるようになりました。
夜間取引ができる仕組みは、証券取引所を使わずに、
私設取引システム(PTS)を利用するというものです。

■私設取引システム(PTS)とは?

私設取引システム(PTS)とは、
証券会社もしくは証券会社のグループが
独自に作った株売買の取引システムです。

PTSを取り扱っている証券会社に
口座を開くことで利用できます。
例えば、SBI証券、楽天証券などが取り扱っています。
(※楽天証券は諸事情により休止中)

・参考ページ  『夜間取引(PTS)証券会社の選び方
→ https://kabukiso.com/security/pts.html

■PTSのメリットは?

東京証券取引所やジャスダックなどの
取引所を通した取引に比べて、
PTSは取り扱い時間が長く、
手数料も割安になっているところが特長です。
(取り扱い時間や手数料は証券会社ごとに異なります)

夜間に取引できることで、
取引時間外に行われる企業の決算発表の後や
アメリカの株式市場が開いてから(日本時間では夜)
取引することもできますし、
昼間は忙しくて取引できない方も取引できます。

また、私設取引システムという、
通常の取引所とは違う場所で株取引が行われるので、
取引所に比べて高い株価で売れたり、
安い株価で買えることもあります。

■PTSのデメリットは?

株取引は買い手と売り手が存在しないと、
売買が成立しません。

つまり、取引所を通した取引に比べると、
どうしてもPTSを使う投資家は少なくなってしまうので、
その分、取引が成立する確率が低くなるということです。

「すぐにこの株を買いたい、売りたい」と思ったときでも、
相手がいなければ売買できないので、
確実に取引を実行したい場合には、
取引所を通して取引した方がよさそうです。

■PTSのパワーを実感する出来事

実は、私にもこんな体験がありました。
A社の株を300株持っていたのですが、
決算発表の数字がどうもよくなかったので、
PTSを通して売り注文を出しておきました。

翌朝、保有株の欄を見てみると、
300株すべてが前日の終値で売れていました。
その日の株式市場が開いたのですが、
なんと、A社の株は10%近くも下落してしまったのです。

ダメもとで前日に注文を出しておいたのですが、
運よく売却できてよかったです。
PTSという、もう一つの取引所を持っているというのは
心強いことですね。
この体験を通して、PTSが使える証券口座を
持っていても損はないなと感じています。

■今日の参考ページ

夜間取引(PTS)証券会社の選び方
→ https://kabukiso.com/security/pts.html

<次回予告>

次回は「新規公開株式(IPO)に挑戦する」です。
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比較的リスクが少なく、リターンが狙える投資法なので、
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