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インド株はやめとけ?株価の下落理由や、今後の経済見通しを解説

にしけい担当:にしけい

最終更新日:2025年10月28日

インドは“人口の増加”によって高い経済成長を遂げている国として有名です。2025年10月16日には、インドが日本のGDP(国内総生産)を追い抜いたことが話題となりました。このため、経済成長の恩恵を享受しようと、インド株への投資に興味を持つ方が増えています。

この記事では、インド経済の状況と経済成長の背景、インドの株式市場の基礎情報、インド企業(インド株)に投資する方法を、株初心者向けにわかりやすく解説します。

インド株は今後どうなる?経済の見通し

インド株は今後も株価の上昇が続くと予想されます。IMF(国際通貨基金)によると、インドの名目GDP(国内総生産)は2025年に日本を、2027年にはドイツを上回り、米国と中国に次ぐ世界第3位の規模になると予測されているからです。経済が成長すれば企業の業績も伸びるため、株価が押し上げられるという構図になります。

名目GDPの見通し

出典:IMF | GDP, current prices

また、2025年4-6月期におけるインドの実質GDP成長率は、前年比+7.8%と市場予想を大幅に上回りました。インド国内の需要(内需)が主導する形での経済成長が続いている状況です。

インド経済のメガトレンド

世界銀行もインドを「世界の主要な経済大国の中で最速の成長を遂げる国」と評価しています。なぜ、インドは高成長が続くのでしょうか。その理由として、3つのメガトレンドが挙げられます。

それぞれ見ていきましょう。

①人口ボーナスと中間層の爆発的拡大

メガトレンド1つ目は「人口ボーナスと中間層の爆発的拡大」です。インドの人口は急激に増えており、2023年には中国を抜いて世界最多の人口を誇る国になりました。

人口大国の盛衰

出典:国立社会保障・人口問題研究所 | 国連世界人口推計 World Population Prospects 2024年版について[PDF]

上のグラフは、国連が整理した主要国の人口推移(見通しを含む)を表したものです。インドはオレンジ色のグラフで表されています。国連のグラフによると、インドは2060年ごろに人口がピークに達するようです。

人口を語る際には「人口ボーナス」という考え方も重要です。これは「生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下と65歳以上)の比率」が低下し、経済成長が促される状態を指します。少しむずかしい話ですが、“働く人に対して養われる人が少ない時期”と考えればOKです。

インドの場合、人口ボーナスは2040年ごろまで続くと言われています。つまり、「経済成長が2040年ごろまで続く」という意味です。

実際にインド政府経済調査を確認すると、インド全体において生産年齢人口に相当する「20-59 years」は、2041年にかけて全体に占める比率が上昇する見通しとなっています。

インドの年齢構成の変化予測(2011-2041年)

出典:インド政府経済調査 | Chapter 7: "India's Demography at 2040"[PDF]

経済成長によって国民の所得が増えるので、中間層や高所得者層が爆発的に拡大している点も魅力です。2030年にはこれらの層が全体の約8割を占めると言われており、お金持ちの人たちによる消費の拡大が期待されています。

②政府主導の経済改革とインフラ革命

メガトレンド2つ目は「政府主導の経済改革とインフラ革命」です。2014年にモディ政権が発足して以来、インドはビジネス環境の抜本的な改善に取り組んできました。この取り組みの代表例として、下の4つが挙げられます。

ビジネス環境の改善策

  1. 州ごとに異なっていた間接税の統一
  2. 全国統一物品・サービス税(GST)導入による物流の効率化
  3. 破産・倒産法の制定による不良債権問題の解決
  4. 法人税率の引き下げによる企業投資意欲の刺激

専門的な話になってしまうので、今回は詳しい説明を省略します。これら4つの改革によって、インドでは税制・金融・行政といった制度面のボトルネックが大幅に解消されたと理解していただければ十分です。

また、モディ政権は製造業の振興を目指す「メイク・イン・インディア」を推進しています。これはインド国内に投資を呼び込み、“GDPに占める製造業の割合を15%から25%に引き上げる”ことを目指しています。

中核を担う政策が「生産連動型優遇策(PLI)」と呼ばれるものです。これは、インド国内で製造された製品の売上高の増加分を、補助金として企業へ支払うという政策となります。これによって、特にスマートフォン分野で国内生産への切り替えが推進されました。

この政策は一定の成果を挙げていますが、世界銀行によると2025年時点の製造業全体のGDP比率は13%です。“製造業全体のGDP比率を大幅に引き上げる”という当初の目標は「道半ば」と言えます。土地収用や労働法制といった根深い課題に関する改革の遅れや、国内産業保護を目的とした輸入規制が、グローバルなサプライチェーンへの統合を阻害していることが影響しているようです。

インド製造業全体のGDP比率

出典:世界銀行 | Manufacturing, value added (% of GDP) - India

並行して進められているのが、インド経済にとって長年にわたり課題になっていたインフラ不足の解消です。政府は道路、鉄道、港湾、電力網の近代化に巨額の国家予算を投じています。このインフラ投資こそが、インド経済の潜在能力を最大軒に引き出すための基盤になるでしょう。

③デジタル化の波が変える経済構造

インド政府は「デジタル・インディア」構想の下、デジタル公共インフラ(DPI)を整備しました。代表例として、下の2つが挙げられます。

デジタル公共インフラの中核

  1. 国民一人ひとりに固有の番号を付与する生体認証付きIDシステム「アーダール(Aadhaar)」
  2. スマートフォンを通じて瞬時に銀行間送金を可能にする統一決済インターフェース(UPI)

デジタル公共インフラの整備によって、これまで銀行口座を持てなかった数億人もの人々が、金融システムを使えるようになりました。

また、あらゆる経済活動が“デジタルデータ”として記録されるようになりました。経済の透明性が高まり、中小零細企業や個人が金融機関から信用を獲得し、融資を受けやすくなる環境が整いつつあります。

このように、デジタル公共インフラは、インド経済を根底から変革しているのです。IMFもインドのデジタル化の進展に対して、長期的な成長を支える重要な要素として高く評価しています。

インド株の下落理由(2025年4月)

2025年4月にインドの代表的な株価指数である「インドSENSEX」が下落しました。トランプ政権が合計50%の関税を課したことで、景気へのマイナス影響が意識されたためです。

インドSENSEXの推移>

インドSENSEXの推移

(出典:SBI証券

トランプ関税は「相互関税25%+ペナルティ25%」で構成されています。すべての品目が対象ではなく、繊維や宝飾、自動車部品など部分的に適用されます。

なぜインドは米国からペナルティの関税を課されてしまったのでしょうか。理由は「インドがロシア産エネルギーを購入しているため」です。このため、ペナルティの関税を取り消してもらうためには、ロシア産エネルギーの購入を取りやめる必要があります。

しかし、2023年時点で、インドの原油輸入量のうち39%をロシア産原油が占めている状況です。ロシア産エネルギーへの依存度が高く、購入取りやめはかんたんなことではないでしょう。

2023年におけるインドの原油輸入量

出典:EIA | Country Analysis Brief: India[PDF]

トランプ関税はGDPの押し下げ要因になるほか、関税拡大やビザ規制などが重なった場合、株式市場に下落圧力が加わる可能性があるため要注意です。

とはいえ、“人口増加がけん引する経済成長”という構図は変わっていません。基本的な見方として、インド経済の見通しは「良い」と言えるでしょう。

インドの証券取引所・上場企業数・株価指数

続いて、インドの証券取引所と上場企業数、株価指数について理解を深めていきましょう。今回は下記2つの観点から情報を整理していきます。

インドの株式市場に関する基礎情報

インドの証券取引所と上場企業数

インドには20か所以上の証券取引所があります。主要な証券取引所は「ボンベイ証券取引所(BSE)」と「インド国立証券取引所(NSE)」の2つです。

インドの代表的な巨大証券取引所
特徴 ボンベイ証券取引所
(BSE)
インド国立証券取引所
(NSE)
設立年 1875年 1992年
所在地 ムンバイ
上場企業数 約5,000社※1 約2,700社※2
時価総額 5.5兆ドル※3 5.3兆ドル※4
インド全体の取引高に
占める割合
低い 90%以上
特徴 銘柄の選択肢が幅広い 流動性が高い

※1 2025年10月14日時点の上場企業数です。
※2 2025年時点の上場企業数です。インド国立証券取引所の公式ホームページに海外からアクセスできないため、正確な上場企業数を取得することはできません。
※3 2025年6月27日時点の時価総額です。
※4 2025年半ば時点の時価総額です。

ボンベイ証券取引所は、アジアで最も古い歴史を持つ証券取引所です。イギリス植民地時代の1875年設立で、インド資本市場の黎明期※5から発展を支えてきた歴史を持っています。上場企業数は約5,000社と多く、世界最大級の規模を誇ります。

※5 黎明期(れいめいき)とは、新しい時代や文化、技術などがはじまろうとする所期の時期です。「夜明け前」と表現することもあります。

一方、インド国立証券取引所は、1992年にインドの主要金融機関が発起人となって設立した新しい証券取引所です。上場企業数は約2,700社とボンベイ証券取引所の半分程度ですが、インド市場全体の取引高の90%を占めています。

この理由は、インド国立証券取引所が設立時から「電子取引」を導入していたためです。電子取引の場合、すべての取引をコンピューターが自動で記録します。このため、従来のアナログな方法(ブローカーと呼ばれる人が声や手の合図で取引する)と比べて、不正や価格操作が起きにくく、透明性の高い取引が可能になるのです。

ボンベイ証券取引所が電子取引を導入したのは、インド国立証券取引所が設立された3年後の1995年になります。この間に、市場参加者は透明性の高い取引を求めて、インド国立証券取引所で取引するようになったそうです。このため、後から設立され、上場企業数がボンベイ証券取引所よりも少ないにもかかわらず、インド国立証券取引所が取引高の90%を占めるようになりました。

インドの株価指数

インドの代表的な株価指数は「SENSEX(センセックス)」と「Nifty(ニフティ)50指数」の2つです。どちらもインド経済の温度感を測るのに用いられます。

インドの代表的な株価指数
特徴 SENSEX Nifty50指数
対象市場 ボンベイ証券取引所 インド国立証券取引所
構成銘柄数 30社 50社
特徴 報道で重視される指数 大手企業50社の株価指数

SENSEXは「インド株式市場の顔」とみなされることが多く、ニュース番組ではこちらの指数動向を報道することが多いです。

一方、Nifty50指数は大企業50社の株価指数となります。インドを代表する企業の株価動向を把握したい場合は、Nifty50指数に注目するとよいでしょう。

代表的なインド株

成長著しいインドには、どのような企業があるのでしょうか。インド国立証券取引所に上場する銘柄の中から、インドを代表する企業を10銘柄ピックアップしました。

代表的なインド株
銘柄名
(ティッカー)
業種 時価総額 事業内容
リライアンス・インダストリーズ
(RELIANCE)
エネルギー 2,400億ドル インド最大の民間企業。石油化学や通信、小売、再生可能エネルギー事業など複数の事業を展開。
HDFC銀行
(HDFCBANK)
金融 1,749億ドル インド最大級の民間銀行。個人向けローンやデジタル決済に強み。
タタ・コンサルタンシー・サービシズ
(TCS)
IT 1,390億ドル タタグループ傘下のIT企業。AIやデジタル化支援に注力。
バルティ・エアテル
(BHARTIARTL)
通信 1,320億ドル インド、南アジア、アフリカの18カ国で事業を展開する世界有数の通信サービスプロバイダー。
ICICI銀行
(ICICIBANK)
金融 1,094億ドル 個人・企業向け銀行業務。デジタル化推進と国際展開が特徴。
ヒンドゥスタン・ユニリーバ
(HINDUNILVR)
消費財 710億ドル 消費者製品メーカー。石鹸、洗剤、パーソナルケア製品、加工食品、アイスクリーム、食用油、その他関連製品を提供。
インド生命保険公社
(LICI)
金融 700億ドル インド最大の公的生命保険会社。世界第4位の保険会社、インド最大級の機関投資家でもある。
インフォシス
(INFY)
IT 686億ドル グローバルITコンサルティング。デジタルトランスフォーメーション支援。
ウィプロ
(WIPRO)
IT 278億ドル ITサービス、クラウドソリューション。欧米企業との取引が主力。
ドクター・レディーズ・
ラボラトリーズ
(DRREDDY)
製薬 119億ドル ジェネリック医薬品のリーダー。米国市場で強いプレゼンス。

インドを代表する企業には、金融やエネルギー、消費財など、人口増加によって業績が成長する企業が多く含まれています。また、インドは理工系教育を重視しているため、有力なIT企業も多く存在しています。

インドの個別株や株式市場全体に投資する方法

結論を先にお伝えすると、日本人はインド株そのものに直接投資できません。「現地の証券会社に口座開設する」という手段であっても、インドでは厳格に外国人の投資を規制しているため、事実上不可能です。

ただし、米国証券取引所で取引できる「ADR(米国預託証券)」であれば、インド株の一部銘柄に投資できます。また、投資信託ETFにはインドの株価指数に連動するものがあるので、これらを活用するのも手です。

ADRと投資信託、ETFの3つについて、どのような人がおすすめかを表形式で整理しました。

ADR・投資信託・ETFの選び方
種類 おすすめの人 特徴 代表的な銘柄/ファンド
ADR
(米国預託証券)
個別銘柄に投資したい ADRとして米国証券取引所に上場しているインド株の6銘柄の中から、自分で選んで投資できる HDFC銀行 ADR(HDB)
ドクター・レディーズ・ラボラトリーズ ADR(RDY)
投資信託 インドの株式市場全体に
投資したい
インドの株価指数に連動するものや、インドを代表する大型株群にまとめて投資できる iFreeNEXT インド株インデックス
iTrustインド株式
ETF NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)

それぞれ見ていきましょう。

インドのおすすめ個別株(ADR)

日本人が投資可能な「インド株ADR」は、下の表に整理した6銘柄です。

インド株のADR
銘柄名
(ティッカー)
業種 株価 時価総額 PER PBR
HDFC銀行 ADR
(HDB)
金融 34.14ドル 1,749億ドル 21.05倍 2.79倍
ICICIバンク ADR
(IBN)
金融 30.31ドル 1,094億ドル 18.81倍 3.05倍
インフォシス ADR
(INFY)
IT 16.32ドル 686億ドル 21.02倍 6.74倍
ウィプロ ADR
(WIT)
IT 2.66ドル 278億ドル 18.19倍 3.30倍
ドクター・レディーズ・
ラボラトリーズ ADR
(RDY)
製薬 13.97ドル 119億ドル 19.22倍 2.82倍
サイファイ・テクノロジーズ
ADR
(SIFY)
IT 13.94ドル 9億ドル -倍 4.29倍

※2025年9月29日時点

ADRとして上場している銘柄数は少ないですが、HDFC銀行 ADR(HDB)ドクター・レディーズ・ラボラトリーズ ADR(RDY)などインドを代表する企業へ手軽に投資できるのはありがたいですね。

気になったインド株ADRがある方は、各企業の事業内容や今後の成長戦略、株価情報などを集めて分析し、投資したいと思えるかを考えてみましょう。

ADRを取引できる証券会社

ADRを取引できる証券会社を下の表に整理しました。ADRは米国株と同じように取引できるので、米国株の取引手数料や為替手数料が低い証券会社や、ADRの情報収集や分析、取引に適したツールを提供している証券会社を選ぶのがポイントです。

ADRを取引できる証券会社
証券会社名 取引手数料
(税込)
為替手数料
(1ドルあたり)
おすすめツール
moomoo証券 0.132%
(最低0米ドル※6
(上限22米ドル)
無料 moomooアプリ
ウィブル証券 0.2%
(上限22米ドル)
15銭 ウィブルアプリ・
Moneybull
マネックス証券 0.495%
(最低0米ドル※7
(上限22米ドル)
無料 銘柄スカウター
米国株
SBI証券 米国株アプリ
楽天証券 iSPEED
PayPay証券 0.5~0.7%※8 35銭 -

※6 約定代金が8.30米ドル(約1,300円)以下の場合は手数料が無料になります。
※7 約定代金が2.22米ドル(約350円)以下の場合は手数料が無料になります。
※8 日本時間23:30~6:00(夏時間22:30~5:00)は0.5%、それ以外の時間帯は0.7%となります。

この中で特におすすめなのがmoomoo証券です。米国株やADRの取引に強いだけでなく、取引手数料が最も安く設定されているので、お得に取引できます。

moomoo証券は分析ツールが充実

moomoo証券が提供している「moomooアプリ」には、米国株やADRの分析に必要な財務指標や株価指標などがたくさん掲載されています。これを使えば、誰でもプロ並みの分析ができる点が魅力です。

例として、インド株を代表する「HDFC銀行」の分析ページを紹介します。下の画像のように、業績予測や財務指標をグラフで確認できる点がうれしいポイントです。もちろん日本語に翻訳済みなので、英語の決算書を読み込む必要はありません。

<moomooアプリ:HDFC銀行の分析ページ>

moomooアプリ:HDFC銀行の分析ページ

(出典:moomoo証券のmoomooアプリ)

インド株の情報を効率よく入手できるので、ADRに投資したい方は必携のツールです。moomooアプリは、moomoo証券に口座開設するだけで誰でも無料で使えます。

筆者はmoomoo証券でHDFC銀行とICICIバンクを購入

この記事の筆者自身、記事を執筆しながらインド株やインド経済について理解を深めることができました。そこで、実際にmoomoo証券で「HDFC銀行 ADR(HDB)」と「ICICIバンク ADR(IBN)」の2銘柄を買い、運用しています。

<HDFC銀行とICICIバンクを購入>

HDFC銀行とICICIバンクを購入

(出典:moomoo証券のmoomooアプリ)

銀行株へ投資した理由は、人口増加による恩恵を受ける銘柄だからです。記事でも紹介しているように、インドは2040年ごろまで人口ボーナス期が続くため、住宅ローンや自動車ローンなどの個人向け融資が増えるだろうと予想できます。

銀行の基本的なビジネスモデルは、預金として集めたお金を貸し出し、預金金利と貸出金利の差で儲けるというものです。人口が増えれば必ず預金が増えるとは限りませんが、今後そのような動きが期待できると考えました。

以上の点で、今後が楽しみなインド株です。今後も気になる銘柄が出てきたら、買ってみようと考えています!

情報収集には「moomoo AI」もおすすめ

インド株について情報収集する際には、moomoo証券が提供している「moomoo AI」を使うのもおすすめです。各銘柄の情報をさまざまな角度から収集・分析できます。

具体的には、財務数値を使ったファンダメンタルズ分析と株価チャートのテクニカル分析、株式の取引状況を使った流動性分析の3つが可能です。自分ひとりで分析すると数日かかってしまうような作業が、たった数分で完了するので、情報収集と分析の効率が各段にアップします。

例として、moomoo AIにHDFC銀行の事業内容や今後の成長性をレポート化してもらいました。アナリストレポートのような情報が一瞬で得られるのはありがたいですね。

<moomoo AI:HDFC銀行のレポート>

moomoo AI:HDFC銀行のレポート

(出典:moomoo証券

moomoo AIの機能やおすすめの使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。moomoo証券の代表取締役社長である伊澤フランシスコ様から直接聞いた情報が満載なので、こちらもぜひご覧ください。

moomoo AIは、moomoo証券に口座開設するだけで月20回分無料で使えますので、まだ使ったことがない方は、この機会にmoomoo証券に口座開設しておきましょう。

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口座開設料・維持費などのコストは一切かかりません。

インド株の投資信託

インドに投資できる投資信託には、下の2種類が存在します。

それぞれ、どのようなファンドがあるのか見ていきましょう。

インデックス型投資信託

インデックス型の投資信託における代表的なファンドは、下記の5本です。

インドに投資可能なインデックス型投資信託
銘柄名 信託報酬 純資産総額 おすすめ度
iFreeNEXT インド株インデックス 0.473% 1,450億円 ◎
auAM Nifty50インド株ファンド 0.297% 83億円 ○
SBI・iシェアーズ・インド株式
インデックス・ファンド
0.314% 768億円 △
楽天・インド株Nifty50
インデックス・ファンド
0.308% 328億円 △
eMAXIS インド株式インデックス 0.440% 252億円 △

※2025年9月末時点

意外とインドに投資できる投資信託が多いので、「どれを買えばよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。「とにかくインドの成長を享受したい!」という方は、インデックス型で純資産総額が大きい「iFreeNEXT インド株インデックス」がおすすめです。

自分で銘柄を選ぶのはむずかしいけれど、プロの目利きで選んだ銘柄に投資したい!」という方は、アクティブ型の投資信託を選びましょう。

アクティブ型投資信託

続いて、アクティブ型の投資信託には、下記の4本があります。

インドに投資可能なアクティブ型投資信託
銘柄名 信託報酬 純資産総額 おすすめ度
iTrustインド株式 0.983% 1,025億円 ◎
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 1.848% 2,551億円 ○
イーストスプリング・インド株式オープン 1.950% 2,407億円 ○
高成長インド・中型株式ファンド 2.051% 1,806億円 △

※2025年9月末時点

アクティブ型の投資信託は、ファンドによって投資の方針が異なります。運用者の思想が強く現れるものもあるため、残念ながら「迷ったらこの1本がおすすめ!」とは言えないのです。

したがって、ご自身で各ファンドの公式サイトや目論見書を開き、“どういうスタンスで投資しているのか”を確認したうえで、「このアクティブ型投資信託なら私に合いそう!」という1本を探すしかありません。少し手間がかかりますが、宝探しのつもりで共感できる1本を選ぶのがおすすめです。

参考として、各アクティブ型投資信託の投資方針をかんたんにまとめました。ざっと読んでみて、ビビッと来るファンドがあれば、詳しく調べてみることをおすすめします。

アクティブ型投資信託の投資方針
銘柄名 投資方針
iTrustインド株式 企業の経営陣との面談に加え、その企業の取引先や競合企業、顧客などへヒアリングを実施。中長期的に持続した成長が期待できる「真」の優良企業を厳選して投資。
ダイワ・ダイナミック・
インド株ファンド
インド経済の発展に関連する企業(インフラやエネルギー、消費拡大で恩恵を受ける銘柄など)に投資。
イーストスプリング・
インド株式オープン
2004年からの長い運用実績があり、インドにおけるグループ運用会社の専門知識と豊富な経験を最大限活用して運用中。
高成長インド・
中型株式ファンド
時価総額が中堅規模の企業に特化して投資。国内消費の拡大や特定分野でのリーダー企業など、高い成長が期待される中型株に投資することで、大型株より高いリターンを狙う。

投資信託の買付けにおすすめの証券会社

インドに投資できる投資信託の買付けにおすすめの証券会社として、松井証券マネックス証券楽天証券3社を紹介します。

これらの証券会社では、投資信託の運用によってポイントが貯まるサービスを提供しています。ファンドによって還元率が異なるので、確認しやすいように表形式で整理しました。

投資信託の買付けにおすすめの証券会社とファンドごとの還元率(年率)
種類 ファンド名 松井証券※9 マネックス証券※10 SBI証券※11
インデックス iFreeNEXT インド株インデックス 0.180% 0.080% 0.050%
auAM Nifty50インド株ファンド 0.100% 0.080% 0.050%
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド 0.022% 取扱いなし 0.022%
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド 0.100% 0.080% 0.050%
eMAXIS インド株式インデックス 0.150% 0.080% 0.050%
アクティブ iTrustインド株式 0.300% 0.260% ファンドの取扱いはあるがポイント還元の対象外
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 0.800% 0.080%
イーストスプリング・インド株式オープン 0.700% 0.080%
高成長インド・中型株式ファンド 0.700% 0.080%

※9 松井証券の還元率は、2025年9月30日時点のものです。
※10 マネックス証券の還元率は、2025年10月23日時点のものです。
※11 SBI証券の還元率は、2025年10月17日時点のものです。

全体的にポイント還元率が高いのは松井証券です。例えばインデックス型の「iFreeNEXT インド株インデックス」は、松井証券が年率0.180%なのに対し、マネックス証券は0.080%、SBI証券は0.050%と、1ポイント以上の差が開いています。お得にポイントをゲットしたい方は、松井証券で投資信託を買付け、運用しましょう。

松井証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

インド株のETF

インドに投資できるETFは、下記の4銘柄です。

インドに投資可能なETF
銘柄名
(コード)
経費率
(税込)
純資産総額 NISA
成長投資枠
おすすめ度
NEXT FUNDS インド株式指数・
Nifty 50連動型上場投信
(1678)
1.045% 599億円 ○ ◎
iシェアーズ Nifty 50 インド株 ETF
(201A)
0.385% 51億円 ○ ○
iFreeETF インドNifty50
(233A)
0.385% 37億円 ○ ○
グローバルX インド・トップ10+ ETF
(188A)
0.413% 24億円 ○ △

※2025年9月末時点

インド国立証券取引所の株価指数「Nifty50指数」に連動するものが多いですが、「グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)」は変わり種で、経済成長の恩恵が期待される9つのセクター(コミュニケーション・サービス、情報技術、金融など)を代表する大型の15銘柄に投資できます。

ETFを選ぶ際のポイント

ETFを選ぶ際には、投資信託と同じように「純資産総額(大きいほうが望ましい)」と「経費率(低いほうが望ましい)」の2点に注目します。インド株のETFは、残念ながら“純資産総額が大きく、経費率も低い”という2つの条件を満たしたものは存在しません。

どれか1つおすすめを選ぶとしたら、経費率よりも安定性を優先して、純資産総額が最も大きい「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)」がよいでしょう。

ただし、どうしてもコストが高くつくのが気になります。コスト重視で選びたい方は、「iシェアーズ Nifty 50 インド株 ETF(201A)」がおすすめです。同じ経費率の「iFreeETF インドNifty50(233A)」も候補にはなりますが、純資産総額ができるだけ大きいETFを選ぶほうが安心感があります。

もう少しリスクを取って投資したい方は、「グローバルX インド・トップ10+ ETF(188A)」への投資を考えてもよいでしょう。純資産総額の小ささが気になりますが、経費率は低めなのも魅力です。

ETFへの投資におすすめの証券会社

最後に、インドに投資できるETFの取引におすすめの証券会社を、下の表に整理しました。証券会社の手数料体系には「1注文ごとの取引に対する手数料」と「1日の合計取引額に対する手数料」の2種類があります。それぞれ見ていきましょう。

1注文ごとの取引に対する手数料の比較表〔手数料は税込〕(2025年11月現在)
証券会社
(公式サイトへ)
株式売買手数料 株式売買手数料
~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円
SBI証券 無料 無料 無料 無料
楽天証券 無料 無料 無料 無料
moomoo証券 無料 無料 無料 無料
松井証券※12 ※13 無料 無料 無料 1,100円
三菱UFJ eスマート証券
(旧 auカブコム証券)
99円 115円 275円 535円
1日の合計取引額に対する手数料の比較表〔手数料は税込〕(2025年11月現在)
証券会社
(公式サイトへ)
株式売買手数料 株式売買手数料
~50万円 ~100万円 ~300万円
SBI証券 無料 無料 無料
楽天証券 無料 無料 無料
moomoo証券 無料 無料 無料
松井証券※12 無料 1,100円 3,300円
三菱UFJ eスマート証券
(旧 auカブコム証券)
無料 無料 3,300円

※12 25歳以下の方は、手数料が無料です。
※13 松井証券は、「1注文ごと」の手数料体系が存在しないので、目安として「1日の合計取引額」に対する手数料を掲載しています。

SBI証券楽天証券moomoo証券は、ETFの売買にかかる手数料が取引金額に関係なく無料となっています。効率よく資産形成するためには、できるだけコストのかからない証券会社を使うのがポイントです。これら3社の中から選んで口座開設しましょう。

「どの証券会社にするべきか選べない!」という方は、各証券会社のキャンペーンをもとに判断するのもおすすめです。下の表に整理したので、ぜひ参考にしてください。

証券会社のキャンペーン概要(2025年11月現在)
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まとめ

インドは人口増加や政府主導の経済改革、デジタル化の3つのメガトレンドにより、2040年ごろまで高い経済成長が期待できる魅力的な投資先です。トランプ関税などの短期的な下落要因はあるものの、長期的には世界第3位の経済大国へ成長を遂げると予想されています。

日本人はインド株に直接投資できないので、ADRや投資信託、ETFを活用することになります。自分の目利きで銘柄を選びたい方はADRを、インドの株式市場全体に投資できれば十分という方は投資信託やETFがおすすめです。

特にADRへ投資する場合は、個別企業の情報収集と分析が不可欠と言えます。自分でゼロから情報収集するのは大変なので、moomoo証券の「moomoo AI」を使って、サクサク情報収集しましょう。

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