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米国株(アメリカ株)のIPOの今後(2026年4月)の見通しと3月の振り返り

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2026年4月7日

 

米国株(アメリカ株)のIPOの2026年3月の振り返りと、2026年4月の見通し、注目イベント、投資戦略についてご紹介します。

本記事のポイントは、次の3つです。

ポイント

  1. 3月は資金調達額が前年同月比52.6%増となる一方、新規上場社数は同38.9%減
  2. 4月はイラン戦争の行方を巡って上下に振れる不安定な展開に
  3. スペースXなどの大型上場で米IPO市場は勢いを取り戻す可能性

詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

2026年3月の米国IPOを振り返り

3月の米新規株式公開(IPO)市場は、資金調達額が前年同月比52.6%増の29億ドル、新規上場社数は同38.9%減の11件となりました。

同月にはソフトバンクグループ(銘柄コード:9984)傘下のスマートフォン決済大手PayPay(ティッカーシンボル:PAYP)が12日、米証券取引所ナスダックに新規上場しました。機関投資家から募集枠を数倍上回る需要がありましたが、公開価格は仮条件として設定した17〜20ドルの下限を下回る16ドルに決まっています。米国・イスラエルとイランの軍事衝突が生じたことが、米IPO市場の環境の変化に大きく影響した模様です。

人工知能(AI)ドローン向けソフトウエアを手がけるスウォーマー(SWMR)は、上場日の17日に一時700%急騰し、好調なスタートを切りました。世界的な地政学リスクの高まりと軍事費の拡大を背景に、防衛関連株は前年に引き続き好調なパフォーマンスとなっています。

四半期ベースでみると、資金調達額が前年同月比16.5%増の9.9億ドル、新規上場社数は同34.0%減の35件となりました。

<米IPO市場の推移(月次、調達額:10億ドル)>米IPO市場の推移(月次、調達額:10億ドル)

出典:ルネッサンス・キャピタル

2026年第1四半期の米IPO市場は巨額のAI投資やAIによる代替、プライベートクレジット(ノンバンク融資)への不安が強まったことでハイテク株の売り圧力に押されたことが嫌気されました。さらに、米国・イスラエルとイランの軍事衝突によってボラティリティ(相場変動)が急拡大したことで、同期のIPO市場は盛り上がりに欠ける展開になりました。

案件数は前期に比べて減ったものの、大型案件により調達額は押し上げられています。1億ドル以上を調達したIPOは22件に上り、電気機器メーカーのフォージェント・パワー・ソリューションズ(FPS)は10億ドル超を調達しました。

AIによる代替懸念からバリュエーション(投資尺度)が急落し、前年のハイテクIPOの復活の勢いは失速しましたが、投資家は依然としてバイオテクノロジーや電力インフラなどAIの影響を受けにくい分野への関心を示しています。

こうしたきびしい環境下で、クロスリスト※1やカーブアウト※2、コーナーストーン投資※3といった過去のトレンドが重視されました。同四半期のIPOの取引成績はまちまちでしたが、1億ドル以上の案件については、公募価格からのリターンは平均して横ばいとなっています。

※1 クロスリストは異なる取引所で企業の株式を取引できるようにする方法を指します。
※2 カーブアウトは非中核の事業や子会社を切り離す手法を指します。
※3 コーナーストーン投資は長期保有を前提に上場前に株式に投資することを指します。

セクター別(年初来)では資本財が全体の29%を占めて最も活発な分野です。ヘルスケア(20%)、テクノロジー(14%)、金融(11%)が後に続きます。

新規上場銘柄を投資対象とする上場投資信託(ETF)である「ルネサスIPO ETF(IPO)」は年初来で8.1%安と、多くの機関投資家が参照するS&P500(4.3%安)を下回っている状況です(3月31日時点)。

<ルネサスIPO ETFとS&P500のパフォーマンス(年初来、3月31日時点)>ルネサスIPO ETFとS&P500のパフォーマンス(年初来、3月31日時点)

出典:ルネッサンス・キャピタル

AI代替やプライベートクレジット不安に加えて中東情勢の緊迫化で市場のボラティリティが高まったことが投資家心理を悪化させ、テクノロジー企業の組み入れ比率が高いルネサスIPO ETFの軟調な展開が続いています。

2026年4月米国IPOの見通し

4月の米IPO市場はイラン戦争の行方を巡って上下に振れる不安定な展開になりそうです。

米国IPOスケジュール(2026年4月)
銘柄名
(ティッカー)
市場 本社国 業種 上場
予定日※1※3
想定
公開価格※2
エイチエムエイチ・ホールディング
(HMH)
NASDAQ Global Select 米国 資源・エネルギー
(油田機械・掘削機器)
4/1 20ドル
エーシーピー・ホールディングス・アクイジション
(ACGCU)
NASDAQ Global Market ケイマン諸島 投資会社
(SPAC)
4/7 10ドル
アポジー・アクイジション
(AACPU)
NASDAQ ケイマン諸島 投資会社
(SPAC)
4/7 10ドル
ザ・メタルズ・ロイヤルティ・カンパニー
(TMCR)
NASDAQ Capital カナダ 資源・エネルギー
(鉱物ロイヤルティ)
4/8 -
アンコール・メディカル
(EMI)
NYSE American 米国 ヘルスケア
(医療機器・心疾患デバイス)
4/15 5ドル
マディソン・エア・ソリューションズ
(MAIR)
NYSE 米国 資本財・産業
(空調・冷却システム)
4/16 25〜27ドル

※1 「上場予定日」は、現時点で公表されている情報をもとに記載しており、審査状況や市場環境によって変更される可能性があります。
※2 「想定公開価格」は、仮条件または想定レンジであり、最終的な公開価格とは異なる場合があります。
※3「◯週」と表記している銘柄は、該当週内での上場が見込まれているものです。

イラン戦争に伴うサプライチェーンの混乱によってインフレ懸念が燻るなか、年内は利下げを実施できないとの見方が広がっていることは米IPO市場にとって逆風になるでしょう。

米金利先物の値動きから金融政策を予想する「CME FedWatchツール」によると、2026年12月のFOMCで政策金利を維持する確率が約73%と最も有力な見方となっています(4月1日時点)。

<FedWatch(2026年12月FOMC)>FedWatch(2026年12月FOMC)

出典:CME Group

イラン戦争に伴うボラティリティの高まりを背景に、上場時期を再考したり、価格設定に慎重になったりするケースが散見されますが、中東情勢の緊張緩和が進むにつれて米IPO市場は正常化するとみられています。

さらに、スペースXやオープンAI、韓国半導体大手のSKハイニックスなど有力企業が2026年内にIPOを計画しており、これら大型銘柄が上場を果たせば米IPO市場は勢いを取り戻す可能性があるでしょう。

特に、スペースXは4月1日、米国で新規株式公開(IPO)を申請したことが明らかになりました。早ければ6月にも上場する予定です。調達額はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコを抜いて史上最大のIPOとなる見込みであり、上場後の時価総額は1兆7,500億ドルに達する可能性があります。

その他、規制関連では米証券取引委員会(SEC)が米上場企業の決算について四半期ごとの開示義務を撤廃する方向で検討していると米メディアが報じました。年2回の開示を選べるようにすることで、開示コストを減らして企業の上場意欲を高める狙いがあるとみられています。

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(税込)
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個別株 米国ETF
ベーシックコース 0.132%
(最低0米ドル
無料 約7,000
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(200株まで)

※ ベーシックコースの取引手数料は、約定代金が8.3米ドル以下なら0円、166,66.666米ドル以上なら22米ドルが上限です。

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(税込)
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(ベーシックコース)
0.132%
(最低0米ドル※1
1か月無料
無料※2

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SBI証券 0.495%
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0銭または25銭※4

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(最低0米ドル※1
0銭または25銭※4

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(最低0米ドル※1
0銭または25銭※5

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(旧 auカブコム証券)
0.495%
(最低0米ドル※3
20銭

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SMBC日興証券 0.495%
(最低0米ドル※3
25銭または50銭※5

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PayPay証券 0.5%~0.7%※6 35銭

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野村證券 2,389円~※8 25銭または50銭※9

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2026年4月現在)

※1 ベーシックコースの取引手数料は、約定代金が8.3米ドル以下なら0円、166,66.666米ドル以上なら22米ドルが上限です。
※2 円と米ドルを即時に両替するリアルタイム為替手数料が無料です。為替手数料は定期的に見直しをおこなっているとのことで、今後有料となる可能性があります。
※3 約定代金が2.22米ドル以下の取引なら、売買手数料は0米ドル(無料)になります。
※4 リアルタイム為替取引の場合、0銭/ドルになります。
※5 日本円→米ドルへの為替手数料は0銭/ドル、米ドルから日本円への為替振替時は25銭/ドルとなります。
※6 10万米ドル未満は50銭、10万米ドル以上80万米ドル未満は25銭になります。
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まとめ

2026年4月の米IPO市場は、中東情勢の緊迫化を背景に不安定な展開が続くと見込まれます。

イラン戦争によるサプライチェーンの混乱やインフレ懸念の高まりを受け、金融緩和期待が後退していることはIPO市場にとって逆風です。実際に政策金利は高止まりが見込まれており、企業の資金調達環境は引き続き厳しい状況にあります。

こうした環境下では、上場時期の延期や公開価格の引き下げなど慎重な動きが広がる可能性がありますが、地政学リスクが緩和すれば市場は徐々に正常化に向かうと期待されます。

また、スペースXをはじめとした大型IPO案件が控えていることは、中長期的に市場の回復を後押しする要因となるでしょう。特に注目度の高い企業の上場は投資家の関心を呼び戻し、市場全体の活性化につながる可能性があります。

総じて、短期的には不透明感の強い局面が続くものの、有力案件の動向や地政学リスクの変化を見極めながら、中長期的な回復を視野に入れることが重要と言えます。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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