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SBI証券と楽天証券はどっちがいい?両方使う?ポイント付与率や手数料で比較

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年8月6日

SBI証券は、国内初となる証券総合口座1,300万口座※1を達成し、最も多くの投資家から利用されている人気の証券会社です。一方、楽天証券も口座数は1,100万口座(2024年12月現在)と人気が高く、どちらを選べばよいかわからない方は多いのではないのでしょうか。

※1 SBI証券単体の口座数は非公開なので、SBIグループ全体の口座数を記載しています。

そこで、個人投資家に人気のある「SBI証券」と「楽天証券」を、手数料やポイント付与率、取扱商品などで徹底的に比較しました。これから、どっちの口座を作ろうか考えている方はぜひご覧になってください。

この記事を読んで、どっちにしようか迷われた方は、まずは両方とも作って、しっくりくるほうをメイン証券会社として利用するのもいいかもしれません。SBI証券は「1日」で、楽天証券は「約1週間」で口座開設完了となるので、まずは口座開設をして、自分にあった証券会社を見つけられるといいですね!

もちろん、どちらも口座開設は無料ですし、維持費なども一切かかりませんのでご安心ください。

SBI証券 VS 楽天証券
SBI証券 比較項目 楽天証券
1,300万口座 ①口座開設数 1,100万口座
◎ ②手数料 ◎
〇 ③ポイント付与 ▲
◎ ④取扱商品 〇
◎ ⑤つみたてNISA・iDeCo 〇
〇 ⑥取引ツール 〇
◎ ⑦キャンペーン 〇

※SBI証券単体の口座数は非公開なので、SBIグループ全体の口座数を記載しています。

それでは、それぞれの項目に対して、詳しく見ていきましょう!

口座開設数

証券会社の口座開設数で、投資家の人気が見えてきます。2024年12月現在は、SBI証券が1,300万口座で、楽天証券が1,100万口座です。

ただし、SBI証券単体の口座数は公開されておらず、SBIグループ全体で1,300万口座なので、SBI証券と楽天証券の口座数は実質ほぼ同じと考えていいでしょう。証券会社の口座開設は、銀行口座を同じように複数の口座が持てるので、楽天証券、SBI証券の両方持っている人も多そうですね。

手数料

SBI証券楽天証券は、ほぼ同じ手数料体系です。

項目SBI証券楽天証券
国内株(現物取引)無料
(各種交付書面を郵送から電子交付に変更する必要あり)
無料
(手数料コースを「ゼロコース」に変更する必要あり)
単元未満株無料無料
(リアルタイム取引は0.22%のスプレッドを加減算した価格で約定)
米国株約定金額の0.495%(税込)
投資信託無料

ポイントの付与

株を買ったり、投資信託を保有したりすると、各種ポイントがもらえます。SBI証券は「Tポイント」、「Vポイント」、「Pontaポイント」うちいずれか、楽天証券は「楽天スーパーポイント」がもらえます。

  SBI証券 楽天証券
新規口座開設時100ポイント
TポイントまたはPontaポイント
なし
株取引手数料 1.1%
TポイントまたはPontaポイント
1.0%
投信積立額 0.5%~2.0%※1
Vポイント
0.5%~1.0%※3
投信保有残高 0.1%~0.2%※2
TポイントまたはPontaポイント
0.01%※4

※1 三井住友カードのステータスに応じて、0.5%~2.0%の間で変動
※2 1,000万円未満は0.1%のポイント付与
※3 楽天証券の受け取る信託報酬や、楽天カードのステータスに応じて変動
※4 50万円保有時に50ポイント付与(毎月)から換算。例えば、50万円~200万円保有時は毎月50ポイント付与、1,000万円~2,000万円保有時は毎月500ポイント付与など。なお、50万円未満はポイント付与なし。法人はポイント付与なし。

上の表のように、すべての項目において、SBI証券のほうがポイント換算時のメリットは大きいです。具体的に数字に落とし込んでみると、例えば、投資信託の月間保有残高が年間1,000万円の場合、SBI証券では毎年20,000円分(=1,000万円×0.2%)もらえるのに対して、楽天証券では、6,000円分(=500ポイント×12か月)にとどまります。毎年なんと14,000円もの差が発生してしまうのです。

しかも、楽天証券の投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえるサービスは、2022年4月から改悪されました。従来は投資信託の保有残高に応じて毎月ポイント還元されていましたが、2022年4月以降は、一定の残高をはじめて達成した場合しかポイント還元されません。

一方SBI証券は、引き続き投資信託の保有残高に応じて、毎月TポイントかPontaポイントのどちらかを受け取れます。投資信託の長期積立をする場合は、SBI証券のほうが圧倒的にお得です。

取扱商品

両者とも、業界トップクラスの取扱いラインナップです。

日本株式

  SBI証券 楽天証券
現物取引 〇 〇
信用取引 〇 〇
夜間取引(PTS) 〇 〇
新規公開株(IPO) 〇 ▲
単元未満株(ミニ株) 〇 ▲
ETF 〇 〇

両社の違うところは、「(1)新規公開株(IPO)」、「(2)単元未満株(ミニ株)」の2点です。

(1)新規公開株(IPO)とは、これまで上場していなかった会社が証券取引所に新規上場するときに投資できるしくみです。上場時に株価が上がりやすい傾向があるので、上場前の新規公開株は投資家に大変な人気があります。ちなみに、2022年の取り扱い銘柄数は、SBI証券は91社に対して楽天証券は65社と、大きな差がついています。SBI証券は“IPOチャレンジポイント制度”もあり、初心者でも当選しやすい作りになっています。

(2)単元未満株(ミニ株)とは、単元株(100株)未満でも取引ができる初心者の方にやさしいサービスです。SBI証券は「S株」という単元未満株サービスを展開していて、買付手数料は無料、売却手数料は0.55%(税込)の低コストで売買できます。

また、「テーマキラー!」というサービスでは、複数のテーマ株にS株でまとめて投資できます。一方、楽天証券も買取請求という形で売却はできますが、株式市場から購入することはできません。しかも手数料は330円と割高になっています。

※手数料は税込表示です。

外国株式

  SBI証券 楽天証券
米国株式 〇 〇
中国株式 〇 〇
韓国株式 〇 ×
ロシア株式 〇 ×
ベトナム株式 〇 ×
インドネシア株式 〇 〇
シンガポール株式 〇 〇
タイ株式 〇 〇
マレーシア株式 〇 〇

両社とも取り揃えは充実しています。気になる手数料ですが、下の表でまとめました。

  SBI証券 楽天証券
米国株式 0.495%※1
中国株式 0.286% 0.55%

※1 最低手数料:0ドル、上限手数料:20ドル(税込22ドル)
1ドル=100円で円に換算すると、1取引あたりの手数料は0円~2,200円

米国株手数料は両社同じですが、中国株手数料は楽天証券が0.55%に対してSBI証券が約半額の0.286%になっています。手数料の面から見ると、SBI証券で取引するとメリットが大きいです。外国株であっても、口座開設料や管理料が無料なところはうれしいですね。地味ですが、税金のことを考えると、特定口座に対応しているところもありがたいです。

※手数料は税込表示です。

投資信託

投資信託は両社とも、ほとんどのファンドで販売手数料(購入時手数料)は無料になっています。また、投資信託というしくみ上、信託報酬(運用管理費用)は証券会社によって差はありません。差が出る部分はファンドの本数や購入時のポイント付与となりますが、ファンドの本数を比べると、2,600本前後でほぼ同じくらいです。よって、違いがあるのはポイント率なので、比較していきましょう。

  SBI証券 楽天証券
投信本数 2,636本 2,667本
買付金額 100円から
ポイント付与 ・Tポイント
・Pontaポイント
・Vポイント
楽天スーパーポイント
ポイント率 ①積立額 0.5%~2.0%※2
(Vポイント)
1.0%
②投資信託の保有残高 0.2%※3
(TポイントまたはPontaポイント)
0.01%
自動積立投資 〇 〇

※2 三井住友カードのステータスに応じて、0.5%~2.0%の間で変動
※3 1,000万円未満は0.1%のポイント付与

「①決済額」、「②投資信託の保有残高」どちらのポイント率も、SBI証券が勝っています。

また、投資信託は、NISAのつみたて投資枠iDeCoで取引すると、税制優遇されてお得です。次の項目では、NISAのつみたて投資枠とiDeCoでサービスの違いを比較をしていきます。

NISA・iDeCo

NISAのつみたて投資枠iDeCoは、税制優遇されるお得な制度ですが、どちらもひとつしか口座を作れません。つみたてNISAやiDeCoの口座を開設するなら、SBI証券楽天証券のどっちがいいのか、違いを見ていきましょう。

つみたて投資枠の比較

  SBI証券 楽天証券
取扱商品数 〇
250
〇
241
最低積立金額 〇
100円~
〇
100円~
積立頻度 ◎
毎日、毎週、毎月、複数日
〇
毎日、毎月
クレカ積立 〇
三井住友カード、Olive
〇
楽天カード

つみたてNISAで比較した場合、ほぼ互角です。積立頻度はSBI証券が幅広く設定できるので、どちらか迷ったらSBI証券を選びましょう。ただし、クレカ積立に使えるクレジットカードは両者ともに1種類だけなので、注意してください。

つみたてNISAにおすすめの銘柄は、「つみたてNISAのおすすめ銘柄を6つ厳選【2024年版】」で紹介しています。

iDeCoの比較

  SBI証券 楽天証券
取扱商品数 ◎
38本
〇
32本
加入時手数料 〇
2,829円
〇
2,829円
運用期間中
の手数料
〇
171円
〇
171円
ツール 〇
あり
×
なし

iDeCoの場合、SBI証券がおすすめです。手数料は同額ですが、取扱銘柄数が38本と多いことと、「SBI-iDeCoロボ」というツールが使えるという点で、SBI証券が優れています。

「SBI-iDeCoロボ」は、世界No.1の投資信託評価機関である「モーニングスター社」の最新評価データを元に、最適な商品を選んでくれるツールです。どの商品を購入すればいいかわからない方は、「SBI-iDeCoロボ」を使うといいでしょう。

iDeCoのおすすめ銘柄は、「iDeCo(イデコ)でおすすめの銘柄を教えてください」の記事で紹介しています。

取引ツール

パソコン上での取引ツールとして、SBI証券は「HYPER SBI(ハイパーエスビーアイ)」、楽天証券は「マーケットスピードⅡ」を実装しています。HYPER SBIは私も使っていますが、トレード機能はしっかり備わっているので、これ1つあれば十分です。 またマーケットスピードⅡについては、“楽天証券の「マーケットスピードⅡ」の記者会見に参加してきました!”で詳しく取り扱っているのでそちらをご覧ください。

HYPER SBI

(↑SBI証券のHYPER SBIの画面)

マーケットスピードⅡ

(↑楽天証券のマーケットスピードⅡの画面)

株アプリではSBI証券の「SBI証券 株」、楽天証券の「iSPEED」があります。株アプリは外出時に取引がしやすいので重宝しています。“ネット証券のおすすめ株アプリ”で株アプリをまとめています。

<システム障害について>
楽天証券では、システム障害が相次いて起きています。システム障害が起きると、ログインできなくなったり、株の注文が執行されなかったりと不便です。特に、アクセスが集中する時期はサーバーに障害が起きやすくなるので要注意です。証券会社を選ぶときには、過去の障害情報もチェックしておいた方がいいですね。

楽天証券のシステム障害(2020年12月)

  • 12月16日  ログイン障害
  • 12月29日  注文の執行遅延

楽天、トラブル続きだな
楽天証券でログインできない障害発生 復旧済み、原因は調査中 - ITmedia NEWS https://t.co/ebMGo80Sw8

— うえだあつひこ (@imacfun) March 10, 2020

2005年から楽天証券はシステム障害が酷かった
2006年のシステムダウンで資金引き上げ、SBIに引っ越し
2020年の今も変わらない…

— キース (@Keith_Anyan) March 16, 2020

楽天という名のついたサービスは、ことごとく避けるようにしている。>楽天証券で大規模なシステム障害、暴落時に取引が強制停止に!怒りの声が殺到!「損切りすら出来ない」 https://t.co/TQDvgjKLSR

— Hidenobu KUBO 久保英信 (@tucan) March 10, 2020

キャンペーン

SBI証券は、当サイトと独自タイアップキャンペーンをおこなっています。こちらの専用ページから口座開設などのかんたんな条件を満たした方に、現金2,500円とオリジナルレポート「株初心者でも見つかる株の選び方」がプレゼントされます。オリジナルレポートの内容は、「私が初心者のときに買う株を見つけるときに苦労したので、そのサポートになれば…」と思い作ったものです。期間限定ではありますが、無料で手に入りますので、SBI証券に口座開設を考えている方は、ぜひ手に入れてください。(オリジナルレポートの詳細は、タイアップ企画の「オリジナルレポート」とは?を参考にしてください)

SBI証券キャンペーン

キャンペーンの獲得条件ですが、「口座開設した後に、証券口座に2万円以上を入金し、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金に振替える」と、もれなく現金2,500円とレポートがプレゼントされます♪

楽天証券は、口座開設後に楽天銀行と連携させてマネーブリッジに登録すれば、もれなく現金1,000円がプレゼントされるキャンペーンが実施中です(~2024年12月27日まで)。

SBI証券のほうがメリットは大きいキャンペーンですが、証券口座は複数の会社で作ることができるので、キャンペーン狙いであれば、両方の証券会社に口座開設する現金5,500円=2,500円〔SBI分〕+1,000円〔楽天分〕)というのも一つの手だと思います。これはもちろん家族でも有効なので、3人家族であれば、3人分のキャンペーン10,500円(= 3,500円×3人)を獲得することもできます。うまく利用してください。

まとめ

以上のように、SBI証券と楽天証券を徹底比較すると、SBI証券のほうはメリットが多く、楽天証券はデメリットが目立ってしまうという結果になりました。

私はSBI証券をメイン証券として愛用しているので、少し“ひいき目”になってしまったところもあるかもしれませんが、このように一つ一つをじっくりと比較してみると、SBI証券の強さが際立ちますね。この記事が証券会社選びの参考になれば幸いです。

SBI証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

楽天証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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