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楽天証券は米国株の手数料が高い?手数料負けする可能性があるのか解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年9月6日

楽天証券は、口座開設数が1,100万2024年10月現在)と、主要ネット証券の中でトップクラスの数を誇り、多くの投資家が利用している証券会社です。国内株だけでなく、米国株(アメリカ株)や米国ETFの取扱銘柄やサービスも充実しており、楽天証券で米国株投資をはじめようか検討している方は多いのではないでしょうか。

このコラムでは、楽天証券の米国株手数料が他社と比べて高いの安いのか、比較して解説します。楽天証券で米国株投資をはじめる魅力も紹介するので、楽天証券の口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

楽天証券に口座開設し、楽天銀行と連携させてマネーブリッジに登録・入金すれば、もれなく現金2,000円がプレゼントされるキャンペーンが実施中です(~2024年10月31日まで)。

また、楽天証券に口座開設するだけで、日経テレコン(楽天証券版)や投資関連の書籍が読めるサービスもあります。口座開設するだけでもかなりお得なので、まだ楽天証券を口座を持っていない方は、ぜひ口座開設しておきましょう。

楽天証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

楽天証券の米国株手数料は高い?手数料負けする?

楽天証券は米国株の手数料が高いのか安いのか、他社の手数料と比較してみましょう。

米国株投資には、米国株を取引する際に発生する「売買手数料」と、円→米ドルに外貨両替する際に発生する「為替手数料」の2つが必要なので、2種類の手数料を比較していきます。

米国株・米国ETFの取引コスト比較
証券会社 取引コスト ネット証券
詳細情報へ
売買手数料
(税込)
為替手数料
(1ドルあたり)
moomoo証券
(ベーシックコース)
0.088% 無料

詳細

ウィブル証券 0.22% 15銭

詳細

松井証券 0.495%
(最低0米ドル※1
無料

詳細

SBI証券 0.495%
(最低0米ドル※1
無料

詳細

楽天証券 0.495%
(最低0米ドル※1
無料

詳細

マネックス証券 0.495%
(最低0米ドル※1
無料

詳細

auカブコム証券 0.495%
(最低0米ドル※1
20銭

詳細

DMM株 0.495%
(最低0米ドル※1
25銭

詳細

SMBC日興証券 0.495%
(最低0米ドル※1
25銭または50銭※2

詳細

PayPay証券 0.5%~0.7%※3 35銭

詳細

野村證券 2,389円~※4 25銭または50銭※5

詳細

2024年10月現在)

※1 約定代金が2.22米ドル以下の取引なら、売買手数料は0米ドル(無料)になります。
※2 10万米ドル未満は50銭、10万米ドル以上80万米ドル未満は25銭になります。
※3 日本時間の23時半~6時(夏時間は22時半~5時)は0.5%、それ以外の時間帯は0.7%のスプレッドがかかります。
※4 オンラインサービスで、約定金額20万円以下の取引をした場合の手数料です。約定金額に応じて手数料額が加算され、最大約25万円の手数料が発生します。
※5 約定金額10万米ドル以上は25銭、10万米ドル未満は50銭です。

DMM株は売買手数料が無料で、moomoo証券マネックス証券松井証券は為替手数料が無料なので、手数料面でかなりお得なことがわかります。

楽天証券は、米国株の売買手数料が安く、約定金額がどんなに高くなっても、売買手数料の上限は22米ドルに設定されています。また、為替手数料は、外貨決済をすれば往復で無料です。

SMBC日興証券や野村證券は、米国株の手数料が高めに設定されているので、取引金額によっては手数料負けする可能性がありますが、楽天証券であれば手数料負けの可能性はほとんどないと言っていいでしょう。

ここで、10万円分の米国株を購入した場合、各社で発生する手数料を比較してみます。

では、米国株を実際に10万円分取引した場合、発生する取引手数料を比較してみましょう。1ドル150円で計算してあります。

米国株の取引コスト比較
証券会社 米国株を10万円分取引した場合の手数料例
売買手数料
(税込)
為替手数料
(非課税)
合計
moomoo証券2.18ドル
(200株以下)
無料 ◎
約327円
DMM株無料 375円 ◎
375円
楽天証券495円 無料 ○
495円
松井証券495円 無料 ○
495円
SBI証券495円 無料 ○
495円
マネックス証券 495円 無料 ○
495円
auカブコム証券495円 300円 ▲
795円
PayPay証券500円 450円 ▲
950円
SMBC日興証券495円 375円~750円 ✕
870円~1245円
野村證券 2,389円 375円~750円 ✕
2,764円~3,139円

最も手数料が高い野村證券は、なんと2,764円~3,139円もの手数料を払わなくてもいけません。証券会社選びを間違えてしまうと、手数料負けをしてしまう可能性があるでしょう。

楽天証券だけの強みとして、手数料の「ポイントバックプログラム」があります。国内株の手数料コースを「超割コース」にしておくだけで、支払った米国株の売買手数料の1%が、楽天ポイントとして還元されます。

※国内株の手数料コースは、取引ごとに手数料が発生する「超割コース」と、1日の合計取引金額で手数料が決まる「いちにち定額コース」の2つがあります。詳細はこちらをご覧ください。

楽天証券の米国株サービス拡充

米国株に限らず、国内株、その他外国株式などの取引もポイント還元の対象です。貯まった楽天ポイントは、株や投資信託の購入にも使えます。楽天ポイント投資をする方にとってうれしい特典ですね。

楽天証券で売買手数料を無料にする2つの方法

楽天証券でも、米国株や米国ETFの売買手数料を無料にする方法が2つあるので紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 米国ETF15銘柄は買付手数料が無料

米国ETFとは、アメリカの株式市場に上場されているETFのことです。投資信託よりも低コストで市場全体に分散投資できるので、投資初心者にもおすすめの金融商品と言えます。

楽天証券では、次の米国ETF15銘柄なら買付手数料が無料です!

銘柄名
(ティッカーシンボル)
経費率※7 投資テーマ
バンガード・S&P500 ETF(VOO) 0.03% 主に米国大型株を投資対象とする「S&P500指数」に連動して投資
iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG) 0.03% Aggregate Bond Indexで表わされるトータルの米国投資適格債券市場のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すファンド
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) 0.03% 大型株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄のうちほぼ100%に投資
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD) 0.07% S&P500高配当指数のトータルリターン(経費控除前)のパフォーマンスに概ね連動する投資成果を上げることを目標とする
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) 0.08% 米国を含む全世界の先進国株式市場・新興国市場へ幅広く投資
SPDR S&P 500 ETF(SPY) 0.09% 米国初のETFで「S&P500指数」に連動して投資
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT) 0.10% MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM) 0.18% 現物の金地金に裏付けられており、小口から金に投資できるETF
インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ) 0.20% パワーシェアーズ・キューキューキュー指数連動株式と呼ばれる証券を発行するユニット型投資信託
SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF(RWR) 0.25% 「USセレクトREIT指数」に連動し、商業用不動産等のREITに投資
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR) 0.41% Dow Jones U.S. Real Estate Indexを対象指数とし、対象株価指数に連動する投資成果を目指している
グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF(GNOM) 0.50% ゲノム編集、ゲノム医療治療、バイオテクノロジー等、ゲノム科学の分野でさらなる進歩の知恵を受ける企業に投資
グローバルX AIビッグデータ ETF(AIQ) 0.68% 人工知能(AI)テクノロジーのさらなる開発と、その利益拡大から得る可能性がある企業へ投資
グローバルX フィンテックETF(FINX) 0.68% 金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業へ投資
ウィズダムツリーインド株収益ファンド(EPI) 0.83% ウィズダムツリーインド・アーニングス・インデックスのパフォーマンスに概ね連動する投資成果を目指している

※6 ETFを持っている期間、自動的に運用会社に支払われる「運用管理費用」のことです。

15銘柄の中で特におすすめなのは、米国株式市場のうちほぼ100%を網羅している「VTI」です。米国株は過去30年右肩上がりで成長を続けているので、米国株全体に分散投資できるのは大きな魅力。

楽天証券では、米国ETFにも積立投資できます。これから米国株投資をはじめる方や、銘柄分析をする時間が取れない方は、楽天証券で米国ETFに投資するのもひとつの手ですね。

② 米国株式取引手数料無料プログラム

米国株式取引手数料無料プログラム

(出典:楽天証券

楽天証券に新規口座開設すれば、総合口座の開設月の翌月末までの、最大2か月間は米国株・米国ETFの売買手数料が完全無料になります。最初にまとまった資金を米国株に投資する方にとって、特におすすめのキャンペーンです。例えば、米国株を100万円分購入する場合、4,950円(100万円×0.495%)の売買手数料が無料になります。

「外国株用の口座を開設してから」ではなく、「総合口座の開設」がキャンペーン適用のトリガーになっているので、注意してください。

楽天証券で米国株投資をはじめる魅力

ここからは、楽天証券の手数料以外の米国株サービスで、どのような魅力があるのか紹介していきます。

楽天証券で米国株投資をはじめる魅力は、次の3つです。

それぞれ詳しく紹介します。

① 米国株・米国ETFの取扱銘柄が多い

楽天証券は、米国株・米国ETFの取扱数が多いことも魅力のひとつです。

証券会社 取扱銘柄数 ネット証券
詳細情報へ
個別株 米国
ETF
マネックス
証券
431 439

詳細

SBI証券 4,624 423

詳細

楽天証券 4,291 424

詳細

DMM株 1,981 295

詳細

auカブコム証券 1,612 305

詳細

松井証券 4,182 421

詳細

PayPay証券 121 33

詳細

SMBC
日興証券
109 14

詳細

野村證券 697 155

詳細

2024年10月現在)

楽天証券は、米国株・米国ETFの取扱数が合計4,000銘柄以上あります。米国株投資をする証券会社選びでは、投資対象が豊富がどうかも重要ですよね。楽天証券であれば、取扱銘柄の少なさに悩むことはありません。

② 米国株にポイント投資できる

楽天証券の米国株サービス拡充

米国株にポイント投資できるのは、国内ネット証券ではじめてです!楽天ポイントを1ポイント=1円として、楽天証券で取り扱っている4,000銘柄以上の米国株(ETF・ADR・ETNも含む)すべてに投資ができます。

また、「米株積立」で積立の設定をしておけば、取引時間やタイミングを気にせず、コツコツ米国株投資ができるようになります。

楽天証券では、米国株の取引にも楽天ポイントを使えます。購入金額・手数料のどちらにも楽天ポイントを1ポイント~使えるので、楽天ポイントを投資に有効活用できます。

項目 概要
対象銘柄 楽天証券で取り扱っている全銘柄(4,000銘柄以上※1
決済方法 円貨決済のみ
ポイント数 1ポイント~
対象口座 特定口座、一般口座、NISA口座

※1 個別銘柄、ETF、ADRをすべて含みます。

楽天ポイントを使って米国株の取引をする場合、円貨決済しか使えないので注意が必要です。いつも外貨決済を利用している場合、楽天ポイントを使うときは円貨決済で取引するようにしましょう。

ちなみに、自分で事前に米ドルを購入しておく決済方法を「外貨決済」、楽天証券が代わりに円→米ドルに両替してくれるのが「円貨決済」と言います。「円貨決済のほうが手間が少ない」くらいの認識で大丈夫です。

楽天証券の米国株サービス拡充

楽天ポイントを米国株の取引に利用する設定は、次の3パターンのうち、いずれかを選ぶだけです。

  • すべての利用可能ポイントを使う
  • 毎日の利用上限ポイント:〇〇ポイント使う
  • 毎月の利用上限ポイント:〇〇ポイントを使う

楽天ポイントで米国株を買えるようになったら、忘れずに設定しましょう。

③ 「米株積立」で米国株の積立投資ができる

楽天証券では、米国株の積立投資ができます。

  
項目 サービス概要
対象銘柄 楽天証券で取り扱っている全銘柄(4,000銘柄以上
決済方法 ・米ドルによる「外貨決済」
・日本円による「円貨決済」
積立頻度 毎月、毎週、ボーナス月増額設定(年2回)
最低設定金額 1万円~
積立方法 株数指定、金額指定
対象口座 特定口座、一般口座、NISA口座
利用料 無料

※1 個別銘柄、ETF、ADRをすべて含みます。

たった1万円から、楽天証券で取り扱っている全銘柄に積立投資ができるようになります。NISA口座での買付にも対応しているのもうれしいポイント。また、「米株積立」は、とくに利用料や別途手数料はかからないので、いつもと同じ取引コストで米国株に積立投資ができます。

マネーブリッジを設定すれば入金手続きが不要に!

楽天証券と楽天銀行の「マネーブリッジ」で自動入出金(スイープ)を設定することで、積立投資に必要な資金が不足した場合に、楽天銀行の口座から自動で入金してくれます。

マネーブリッジには、ほかにも次の特典があります。

  • 銀行預金金利が通常0.02%→5倍の最大0.10%にアップ
  • 新規口座開設なら現金2,000円がもらえる
  • 売買手数料の1%が楽天ポイントとして還元

このように、マネーブリッジにはたくさんのメリットがあるので、設定しておいたほうがお得です。また、自動入出金(スイープ)の設定をしておけば、資金の不足時に自動入金してくれるだけでなく、夜間に楽天証券の口座から楽天銀行の口座に自動で出金してくれます。そのため、最大0.10%にアップした預金金利を効率良く受けられるのも魅力です。

さらに、楽天証券+楽天銀行の口座開設をすれば現金2,000円がもらえるキャンペーンも実施しているので、これを機にぜひ楽天証券に口座開設してください。

楽天証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

楽天証券の現金2,000円プレゼントキャンペーン

マネーブリッジ

(出典:楽天証券

楽天証券に口座開設し、楽天銀行と連携させてマネーブリッジに登録をすれば、もれなく現金1,000円がプレゼントされます(~2024年10月31日まで)。

さらに、楽天銀行の口座に10,000円以以上を入金するだけで、さらに現金1,000円がもらえます。詳しい手順は次のとおりです。

プレゼント内容 🎁2,000円
プレゼント
受取手順
楽天証券に口座開設
(楽天銀行の口座も同時開設できます)
②プログラムにエントリー
③マネーブリッジに登録(+1,000円
④楽天銀行に10,000円以上入金(+1,000円
口座開設
締め切り
2024年10月31日まで
エントリー締め切り 2024年11月29日まで

口座開設とかんたんな登録作業、10,000円以上の入金だけで現金2,000円がもらえるので、まだ楽天証券を持っていない方は、口座開設して現金を受け取りましょう。

楽天証券の申し込みページで口座開設をしてから、キャンペーンページでエントリーが必要なので注意してください。

口座開設締め切り(2024年10月31日)とエントリー締め切り(2024年11月29日)の間に、1か月の猶予があるので、まずは口座開設してキャンペーンにエントリーしておくといいでしょう。

楽天証券と楽天銀行の口座をどちらも持っていない方や、口座開設からキャンペーンへのエントリー手順を確認したい方は「楽天証券と楽天銀行の同時開設キャンペーン!申し込みはどっちが先?デメリットや順番・流れを解説」の記事を参考にしてください。

楽天証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

まとめ

このコラムでは、楽天証券の米国株手数料について詳しく解説しました。売買手数料・為替手数料がどちらも安い部類に入るので、手数料負けの心配をされている方は安心してください。

また、2021年12月26日から、米国株のポイント投資定期買付がスタートしました。普段のショッピングなどで貯まった楽天ポイントを、米国株投資にも使えるようになり、定期買付サービス「米株積立」で、取引時間やタイミングを気にせず、コツコツ米国株投資ができるようになるのはうれしいですね。

楽天証券+楽天銀行の口座開設をして、マネーブリッジの設定をするだけでもれなく現金1,000円がもらえるキャンペーンも実施されています。まだ楽天証券の口座を持っていない方は、ぜひ口座開設してください。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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