全力で米国株に投資するのは危険ですか?

読者からのお悩み

SNSを見ていると、全財産を米国株に投資して大きな利益を上げている方がいました。私も真似して投資したいのですが、メリット・デメリットなどあれば教えてください。

管理人ひっきーからの回答

こちらのお悩みは、「全力で」という部分と、「米国株に投資する」という部分に分けてお答えします。結論を先にお伝えすると、全力で投資するのは、リスクが大きくなってしまうためおすすめしません。また、米国株への投資については、メリット・デメリットを理解してからおこないましょう。

全力で投資するのはリスクが大きい

質問者さんの「全力で」は、全財産を株式に投資するという意味のようです。例えば、全財産が100万円の方が、100万円すべてを株式に投資する状態ですね。働いている方であれば、毎月の給料で生活資金をまかなえるので、一見すると問題はないように見えます。

しかし、病気などでまとまった資金が必要になると大変です。保有株をすぐに売って現金化できれば良いですが、中には流動性が低く、すぐに売れない株もあります。緊急時にお金を用意できない危険があるため、全財産を投資に回すのはおすすめできません。

さらに、株式市場が暴落しているときには、自分の資産も大きく減っているでしょう。貯金ゼロの状態で自分の資産が大きく減っているのを目にすると、精神的にきついものがあります。

そのため、全財産を株式に投じるのではなく、「半分を株式に、半分を万が一に備えて貯金しておく」といった方法が理想です。

米国株に投資するメリットとデメリット

米国株に投資する前に、メリットとデメリットを理解しておきましょう。まずは、米国株の3つのメリットから解説します。

  • 世界をけん引する高成長企業が多い
  • 市場の流動性が高い
  • 株主還元に積極的な会社が多い

米国株投資の最大のメリットは、GAFAに代表される高成長企業が多い点です。このような企業は、世界中でビジネスを展開しており、ものすごいスピードで利益を積み上げています。株価は「1株あたり利益(EPS)×PER」で計算できるので、利益が増えれば株価も上昇する仕組みです。米国株に投資すると、他の国に投資するよりも速いペースで資産を増やせるかもしれません。

このため、世界中の投資家が米国株に注目し、実際に取引しています。取引に参加する人が多ければ、売りたいときに売れる「市場の流動性が高い状態」ができあがります。すべての銘柄の流動性が高いわけではありませんが、他の国と比べて流動性が高いのは、投資家にとって安心材料のひとつになるでしょう。

さらに、アメリカでは自社株買い増配といった株主還元が、他の国よりも積極的におこなわれています。株主還元は株価を押し上げる要因なので、株主還元が積極的な米国株は、投資先として魅力的です。

一方、デメリットとして以下のようなものがあります。

  • 有望な企業の発掘がむずかしい
  • 日本にいながらアメリカの情報を手に入れるのがむずかしい
  • 英語で書かれた決算書やニュースを読まなければいけない

米国株投資の最大のデメリットは、有望な企業の発掘がむずかしい点です。AppleやGoogleを運営するAlphabetといったグローバルに事業を展開している会社なら、私たち日本人でも有望かどうかが判断できます。しかし、世界的に知名度が高い会社はごく一部です。そのほか大多数の会社は日本人にとってなじみがなく、その中から有望な企業を見つけるのはむずかしいでしょう。

もし仮に、アメリカ国内で急成長している会社を見つけられたとしても、その会社に対して得られる情報量は、日本の企業と比べて少なくなります。たとえば、「近くのレストランチェーンに客が多く入るようになった」、「投資先企業に強力なライバルが現れ、周りの友人たちがそのライバルが提供するサービスに乗り換えている」といった決算書に載っていない情報は、日本で暮らしていると得られません。

さらに、企業の決算書やニュースは英語で書かれており、情報の仕入れが大変です。もちろん、DeepLやGoogle翻訳といった翻訳ツールを使えば良いのですが、直訳になってしまう部分もあり、細かいニュアンスを汲み取るのはむずかしいでしょう。したがって、日本人が米国株に投資する優位性は、あまり高くないのです。

米国株投資は、まず上に挙げたメリットとデメリットを理解することが大切です。そのうえで「自分にとってはメリットがデメリットを上回る」と考えるなら、米国株に投資しても良いでしょう。また、投資額すべてを米国株の個別銘柄に振り向けるのではなく、「VTI」や「VOO」などの米国ETF、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」などの投資信託に投資したり、情報を仕入れやすい日本株と組み合わせたりするのもおすすめです。

当サイトおすすめの証券会社

米国株のメリット・デメリットを把握した上で、「米国株投資をはじめてみたい」という方に向けて、当サイトのおすすめ証券会社を紹介します。ぜひ証券会社選びの参考にしてください。

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2022年10月現在)

※1 「円→米ドル」のように、お金を外貨両替するときにかかる手数料です。約定金額1ドルあたりの手数料を記載しています。

この中で特におすすめなのは、マネックス証券です。個別株や米国ETFの取扱銘柄数が業界トップクラスなのに加え、為替手数料が無料となっており、お得に資産形成ができます。取引にかかるコストはできるかぎり減らしたいですよね。迷ったらマネックス証券に口座開設しておきましょう。

また、マネックス証券では米国株最強の分析ツール「銘柄スカウター米国株」を提供しています。口座を持っている方なら無料で使えるツールです。米国株投資をする際に、ぜひ活用してください。

米国株の特徴や買い方、取引手数料については、当サイトのコンテンツ「米国株投資のはじめ方」でわかりやすく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

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この記事の執筆者

管理人ひっきー
投資歴17年目の株初心者アドバイザーです。2005年からの投資成績は+2億円を突破しました!2009年に発売した著書『はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本』は、累計59,000部のロングセラー。その他、数多くの金融系メディアにも寄稿しています。

Twitter「@hiccky0928」でも情報発信中です!

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