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含み損に耐える日々。相場を読むためにプロが注目する重要な経済指標を聞きました!(10月3週目)

保有株の含み損がどんどん増えていきます…。今は耐えるしかないでしょうか?

なみだまゆ

アセアセひっきー

相場が不安定で難易度がとても高いので、私も含めてきびしい状況が続きそうです。

そうなんですね…。先週は、相場がCPIやPPIといった経済指標に影響を受けましたが、今週も相場に影響を与えた経済指標はあったのでしょうか?注目ポイントや見方を教えてください!

なみだまゆ

指さしひっきー

経済指標は「ニューヨーク連銀製造業景況指数」と「中古住宅販売価格」の2つに注目していました。では、2つの指標については後ほどじっくり解説しますね。

まずは運用報告を聞いていきましょうか!

10月17日~10月21日の運用成績

開始以来の運用成績はこちらです!2022年10月21日時点では、▲5.0%となりました。再び含み損が増えています…。

がーんまゆ

これまでの運用実績

アセアセひっきー

相変わらず株式市場が不安定ですからね…。仕方ないです!1週間の動きはどうでしたか?

前週比では▲0.6%と、前週よりも含み損が拡大してしまいました。いつになったらプラスになるんだろうか…と思ってしまいますね。

なみだまゆ

10月3週目の運用成績

なみだひっきー

最近はずっと相場環境が悪いので、しばらくはこんな感じかもしれません。

ひっきーさんは、いまのような相場環境をどうやって乗り越えているんですか?

指さしまゆ

指さしひっきー

相場環境は自分ではどうにもできないので、基本的には自分が良いと思った銘柄に投資して静観しています。もちろん、相場全体が下がって割安になっている銘柄が見つかれば買うこともあります。

そうなんですね!基本的には意識しないけれど、バーゲンセールは見逃さないってことですね。

指さしまゆ

指さしひっきー

そうです!

保有株はこちらです!今週は石油資源開発(1662)を買い増ししてみました。「冬にかけて石油需要が高まって価格が上昇しそう」と考えて買ってみたんですが、ひっきーさんはどう思われますか?

指さしまゆ

10月3週目のポートフォリオ

指さしひっきー

確かにまゆさんの言う通り、冬に入るので石油需要が高まると考えられます。また、石油や原油の価格が上がる要因として次の2つが挙げられます。

  1. アメリカの戦略石油備蓄※1が減っており、近い将来買い戻されるかもしれない
  2. OPECプラス※2が原油の生産量を減らす(減産)ことを決めており、原油の需要に対して供給が不足する

※1 戦略石油備蓄とは、ハリケーンなどで石油の供給が滞ってしまう場合に備えて、あらかじめ備蓄しておく石油のことです。
※2 OPECプラスとは、OPEC(石油輸出国機構)に加盟する13か国+非加盟の産油国10か国のことです。

この理由を見ると、原油価格は上がっていきそうですね。買って良かった!

やったーまゆ

指さしひっきー

あくまで予想なので100%信じてはいけませんが、投資対象としてはおもしろいかもしれないですね!

続いて、個別銘柄の損益を紹介します!パルグループHD(2726)が大幅下落しています…。買った直後に下がるなんて…。「こんなこと、ある?」って思ってしまいました。

なみだまゆ

10月3週目時点の個別銘柄の損益

アセアセひっきー

7月ごろから株価が上がっていましたしね~。おそらく、先日の決算発表が利益確定のタイミングになったと考えられます!

そういうことですか…。売ったほうがいいんですかね?

がーんまゆ

指さしひっきー

業績が悪化している、将来的な悪化が見込まれるなら「売り」ですが、買うときに描いたシナリオからずれていなければ継続保有で良いと思いますよ~。

わかりました!いまのところ私が考えたシナリオどおりなので、このまま保有しようと思います!

最後にもう1つ質問が…。相場環境が悪いのって、どうしてですか?

指さしまゆ

指さしひっきー

「世界の景気が悪くなるのではないか」との思惑が広がって、投資家たちが不安になっているからです。

確かに私も不安です。

なみだまゆ

指さしひっきー

ですよね。その不安が増減するきっかけになっているのが「経済指標」です。経済指標が発表されるたび、株式市場が上下に大きく動いています。

なんで経済指標が大事なんですか?

はてなまゆ

指さしひっきー

中央銀行の政策、もう少し詳しく言うと「金利の動き」に影響するからです。金利は、景気を調節する役割を持っています。そのため、経済指標が景気の悪化を示していると金利を引き下げ、景気が過熱していると金利を引き上げます。

金利と投資家の不安がどう影響しているんでしょう?

はてなまゆ

指さしひっきー

銀行預金を考えてみてはどうでしょうか。例えば金利が1%から3%に上がると、100万円が1年後に103万円になります。金利が上がる前は101万円にしかならないので、2万円分お得ですよね。

これなら私は銀行に預けたいです。

指さしまゆ

指さしひっきー

そうなんです!つまり、金利が上がるとみんなが銀行に預金するので、消費に回すお金が減ります。モノが売れなくなるので、企業の業績が悪化し、最終的に株価もマイナスになるんです。

なるほど!経済指標が大事な理由がよくわかりました。プロの投資家はどんな経済指標を見ているんですか?

指さしまゆ

指さしひっきー

良い質問ですね!私自身は経済環境を見て投資先を決める方法は使わないんですが、一応経済指標は追っています。今週はアメリカの「製造業景況指数」と「中古住宅販売件数」が印象的でした。

プロが注目!「製造業景況指数」と「中古住宅販売件数」

今週(10月17日~10月21日)は、注目度★★(★★★が最高)の経済指標が相次いで発表されました。必ず見なければいけない指標とまでは言えませんが、注目度がそれなりに高いものになります。

この中で注目したいのは、「ニューヨーク連銀製造業景況指数」と「中古住宅販売価格」の2つです。

<今週(10月17日~10月23日)発表の経済指標>

今週(10月17日~10月23日)発表の経済指標

(出典:マネックス証券

どうしてこの2つに注目するんですか?

はてなまゆ

指さしひっきー

「景気の落ち込み」を表していたからです。ここ最近の経済指標は「景気が過熱している」ことを表すものが多く、そのたびに中央銀行による金利の引き上げが意識され、株式市場が下がっていました。

しかし、この2つの指標は景気の落ち込みを示していて、中央銀行が金利の引き上げをやめる理由になるかもしれないと思い、注目しています。それぞれの指標の意味と見方を解説していきます。

ニューヨーク連銀製造業景況指数とは?

ニューヨーク連銀製造業景況指数(れんぎんせいぞうぎょうけいきしすう)とは、ニューヨーク地区の製造業の景況感を示す経済指標です。製造業に対しておこなったアンケート調査の結果が、指数化されています。

これだけではよくわからないと思いますが、「今後の景気を占う指数なんだ」と理解しておけば十分です。数か月先の景気を先取りする「先行指数」に分類されるもので、景況感の把握や予想に使われます。

NY連銀製造業景況指数は、「0」が基準です。0よりもプラスなのかマイナスなのかで、景況感を判断できます。

指数 景気
プラス 良い
マイナス 悪い

過去1年(2021年12月~2022年10月)の、NY連銀製造業景況指数のチャートを見ていきましょう。

<NY連銀製造業景況指数のチャート>

NY連銀製造業景況指数のチャート

(出典:マネックス証券

指数は少しずつ下がっています。最新の数値は-9.1であり、今後は景気が悪くなるという結果に。さらに、予想の-4.2を下回る数値となっており、市場予想よりも景況感が悪くなっていることがわかります。

景況指数が悪くなると企業業績も悪化すると考えられるから、株価も下がっていくんじゃないですか?

はてなまゆ

指さしひっきー

鋭い質問ですね!普通に考えるとそうなんですが、今は投資家たちが「中央銀行が操作する金利」に注目しているんです。景気が悪くなれば金利は引き下げられますから、株式市場の上昇につながるというわけですね。

中古住宅販売件数

中古住宅販売件数(ちゅうこじゅうたくはんばいけんすう)とは、アメリカで販売された中古住宅の販売件数を表す指標です。アメリカでは中古住宅の取引が市場規模が新築よりも大きく、個人消費の動向を反映しています。景気よりも先に動く「先行指数」として、市場から注目されている指標です。

では、過去1年間(2021年11月~2022年10月)の、中古住宅販売件数のチャートを見てみましょう。

<中古住宅販売件数のチャート>

中古住宅販売件数のチャート

(出典:マネックス証券

中古住宅販売件数は前月比で減少しています。さらに、時系列でみると2022年に入ってから、ずっと減少し続けているのです。

この動きから、個人消費は落ち込み続けており、将来的に景気が悪化する可能性が高いと考えられます。また、中央銀行の金利引き下げ理由になる可能性もあり、金利に注目が集まる2022年の株式相場にとっては、プラスの要因となるのです。

まとめ

今週注目の経済指標と読み方を教えてもらいました!世の中には私の知らないデータがたくさんあることがよくわかりました。また、「いまの株式市場は金利に注目が集まっている」とひっきーさんがおっしゃっていましたが、市場の注目するものはその時によって変わるみたいです。おもしろいですね!

最後に、次の経済ビッグイベントである「11月のFOMC」に向けて、アメリカの経済指標のうちどれに注目すると良いかを教えてもらいました。下にまとめるので参考にしてくださいね!

11月のFOMCまでの注目経済指標

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指さしまゆ

過去の運用実績(2022年5月~11月まで)

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
【2022年5月4週目】
はじめて株を買いました!
100,778円
運用報告ページ 資産評価額(前週比)
【2022年7月1週目】
景気後退懸念で株価下落・下方修正発表と大変な1週間でした
103,226円(▲3.9%
【2022年7月2週目】
はじめての損切り
136,676円+6.4%
【2022年7月3週目】
不動産テックの銘柄を購入!
137,788円(+7.2%
【2022年7月4週目】
セーフィーがすごいので買い増しをしました!
138,740円(+7.9%
【2022年7月5週目】
ゲンキーの最新決算を分析!
166,234円+3.9%

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減は修正ディーツ法で計算しています。

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2022年12月1週目 287,760円(+2.8%
2022年12月2週目 287,715円(▲45円
2022年12月3週目 285,037円(▲2,678円
2022年12月4週目 274,282円(▲10,755円
2022年12月5週目 335,997円+11,715円

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減はディーツ法で計算しています。

まゆ

この記事の執筆者

まゆ 

名古屋の新卒OLで、投資初心者です。「やさしい株のはじめ方」で株を勉強して、10万円を10年で1,000万円に増やせるか挑戦中!

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