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3月FOMCの結果が発表!今後はどうなるのかプロに意見を聞いてみました

まゆ担当:まゆ

最終更新日:2023年3月23日

日本時間の2023年3月23日午前3:00に、2023年3月のFOMC※1(以下、3月FOMC)の結果が発表されました。このコラムでは、3月FOMCの結果と、今後どうなるのかを株初心者向けにわかりやすく解説します。

※1 FOMCとは、「Federal Open Market Committee」の略です。日本語では「連邦公開市場委員会」と言います。

この記事を読めば、3月FOMCへの理解が深まります。FOMCは株式市場にも影響を与えるので、日経平均株価の動きも要チェックです!

2023年3月のFOMCの結果

まず、3月FOMCの結果を紹介します。今回のFOMCでは、「政策金利の0.25pt※2引き上げ」が決定されました。9会合連続の利上げです。これにより、政策金利の誘導目標は「4.75~5.00%」となりました。

※2 メディアによっては、「pt(ポイント)」ではなく「%」や「bp(ベーシスポイント)」を使う場合もあります。「0.5pt」は「0.5%」や「50bp」と同じ意味です。

市場の投資家の予想では「0.25ptの利上げ」、あるいは「利上げ停止」が予想されており、前者の予想が当たった形となります。

今回も利上げした理由って何ですか?シリコンバレー銀行の破綻などが起きていたので、利上げしないのかと思っていました。

はてなまゆ

指さしひっきー

私も銀行の破綻の影響があるので利上げ停止の可能性もあると思いましたが、FRBはそれよりも「インフレの抑え込み」を重視しているようですね。

FRBのパウエル議長は、会見の中で米国の銀行システムが健全で強靭であることを強調しました。市場はシリコンバレー銀行の破綻が連鎖しないかを懸念しているため、それに対してフォローした形です。

一方で、根強いインフレについても触れており、必要に応じて一段と金利を引き上げる用意があるとも語りました。

指さしひっきー

市場では「利上げ停止」を期待する声もありましたが、「利上げ停止しなければいけないほど、何か悪い材料があるのではないか?」という懸念が生まれるかもしれないので、今回の「0.25pt利上げ」は妥当な決定だったと考えられます。

今後はどうなる?

市場ではこれまで「2023年中の利下げ」を期待していましたが、パウエル氏がそれを否定しています。そのため、発言を額面どおりに受け取れば、「利上げ&金利据え置き」の1年になると予想できます。

あと1回の利上げが予想されている

それでは、利上げはあとどれくらい続くのでしょうか。FRBが公表した声明文を読んでみましょう。

The Committee anticipates that some additional policy firming may be appropriate in order to attain a stance of monetary policy that is sufficiently restrictive to return inflation to 2 percent over time.

出典:FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」

上の文章を意訳すると、「委員会はインフレ率を2%に戻すために、数回の利上げが適切になると予想している。」となります。ここで、2月FOMCの声明文では下記のように書かれていました。

The Committee anticipates that ongoing increases in the target range will be appropriate in order to attain a stance of monetary policy that is sufficiently restrictive to return inflation to 2 percent over time.

出典:FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」

同じように文章を意訳すると、「委員会はインフレ率を2%に戻すために、継続的な利上げが適切だと予想している。」となります。この文章が削除されているので、利上げの停止は近いと考えて良いでしょう。

そうなると、いつ利上げが停止されるんでしょうか?

はてなまゆ

指さしひっきー

2023年末の政策金利の中央値が「5.1%」であり、現行の政策金利と合わせて考えると、“利上げはあと1回”と考えられます。つまり、次回の5月FOMCで利上げが最後になると予想できますね。

2024年には利下げが検討されている

次に、利下げがいつおこなわれるかを考えていきます。これは、FRBが公表している「政策金利見通しを表したドットチャート」を見ればわかります。下の画像がドットチャートです。

ドットチャート

出典:FRB「Summary of Economic Projections」[PDF]

2024年のドットチャートを見ると、中央値は4.3%となっています。つまり、FRBは2024年には利下げしようと考えているのです。

ただし、「インフレ率2%」という目標を重視するならば、利下げに転じるのはむずかしくなるでしょう。理由は、経済環境がコロナ前後で大きく変わってしまっているためです。大規模な金融緩和によるインフレはもちろん、世界経済の分断が進んでいること、脱炭素化によるエネルギーコストの上昇などにより、インフレが根強いものになっているためです。そのため、「インフレ率2%」という目標は、かなりハードルが高く見えます。

そうは言っても、これ以上利上げをしてしまうと、経済にどのようなマイナス影響が出てくるかわかりません。シリコンバレー銀行の破綻の件も利上げが要因のひとつであり、似たようなできごとが起きてしまう可能性はゼロではないでしょう。また、2024年には大統領選挙が控えているため、できるだけ経済環境を良くしておきたいという思惑もありそうです。

以上を考えると、多少のインフレは受け入れて、ドットチャートのとおりに利下げに転じるという流れになるかもしれませんね。

まとめ

3月FOMCの結果と、今後どうなるかを解説しました。素直に受け取れば、利上げはあと1回で終わると考えられます。しかし、次回の5月FOMCまでに発表されるCPIやPCE、小売売上高といった経済指標が「景気の好調さ」を示すようだと、利上げ停止が先送りされるかもしれません。各指標をチェックしながら、5月FOMCに備えたいですね。

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指さしまゆ

2023年の運用実績

運用報告ページ 資産評価額
2023年1月1週目 329,317円(▲0.2%
2023年1月2週目 336,182円(+1.9%
2023年1月3週目 343,747円(+4.2%
2023年1月4週目 353,102円(+7.0%
運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2023年2月1週目 347,813円(+5.4%
2023年2月2週目 352,928円(+6.9%
2023年2月3週目 354,648円(+7.5%
2023年2月4週目 358,538円(+8.6%
運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2023年3月1週目 397,342円+10.4%
2023年3月2週目 392,623円(+9.1%
2023年3月3週目 358,401円(▲0.4%
2023年3月4週目 356,637円(▲0.9%
2023年3月5週目 397,737円+2.0%

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減は修正ディーツ法で計算しています。

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2023年4月1週目 397,737円(▲0.5%
2023年4月2週目 401,130円(+2.9%
2023年4月3週目 404,282円(+3.7%
2023年4月4週目 425,202円+1.2%

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減はディーツ法で計算しています。

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2023年5月1週目 425,265円(+1.3%
2023年5月2週目 428,732円(+2.1%
2023年5月3週目 431,456円(+2.7%
2023年5月4週目 430,793円(+2.6%
運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2023年6月1週目 442,047円(+2.6%
2023年6月2週目 459,087円(+3.9%

2022年の運用実績

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
【2022年5月4週目】
はじめて株を買いました!
100,778円
運用報告ページ 資産評価額(前週比)
【2022年7月1週目】
景気後退懸念で株価下落・下方修正発表と大変な1週間でした
103,226円(▲3.9%
【2022年7月2週目】
はじめての損切り
136,676円+6.4%
【2022年7月3週目】
不動産テックの銘柄を購入!
137,788円(+7.2%
【2022年7月4週目】
セーフィーがすごいので買い増しをしました!
138,740円(+7.9%
【2022年7月5週目】
ゲンキーの最新決算を分析!
166,234円+3.9%

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減は修正ディーツ法で計算しています。

運用報告ページ 資産評価額(前週比)
2022年12月1週目 287,760円(+2.8%
2022年12月2週目 287,715円(▲45円
2022年12月3週目 285,037円(▲2,678円
2022年12月4週目 274,282円(▲10,755円
2022年12月5週目 335,997円+11,715円

※ 30,000円入金したため、資産評価額が大きく増えています。前週比の増減はディーツ法で計算しています。

まゆ

この記事の執筆者

まゆ 

名古屋の新卒OLで、投資初心者です。「やさしい株のはじめ方」で株を勉強して、10万円を10年で1,000万円に増やせるか挑戦中!

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